三田四丁目の不思議!。
この時季、それも風がなければ、自転車で抜けたくなるのが、高輪から三田・慶応義塾近くを貫く尾根道・日本榎通りです。夏場もよく抜ける道ですが、陽射しをまともに受け、思ったより厳しい上り坂ということもあって、汗まみれになってこの上品な一角を通るのは失礼な気さえいたします。
というわけで、この日は、多少の風はあるものの、絶好の自転車日和と思い、暖かくなった11時前に駒沢をスタートし、目黒通り経由で五反田から品川に抜けました。乾燥しきったこの時期は水分補給を怠ると、突然パンチを受けたような衝撃疲労が舞い降りてくるので、こまめに水筒のお世話になります。尾根道の、遮るものがないご機嫌気分を堪能しつつ、眩しさでコントラストの過激な景色を流しながら、気ままに桜田通りに下ると出てきたのが三田四丁目の古い木造住宅です。塀の煉瓦もなかなかの風格ですし、この周囲の妙な空き具合も何となく曰くありげな様相であります。
二本榎通りと桜田通りの間には数多くの寺があり、自転車ですと独特のタイムスリップした環境に瞬時に身をおくことが出来ます。この変幻自在に行先をアドリブ出来る愉しみこそ自転車の真骨頂で、他の移動手段では味わいにくい利便性なのであります。
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