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2009年2月 4日 (水)

宮本三郎記念美術館

Rimg16015 Rimg16011 Rimg16013 Rimg16014 宮本三郎が生前に所有していた五千冊にもおよぶ書籍の数々「宮本三郎文庫」をまとめて初公開致します。
 
 宮本三郎が過ごした奥沢の邸宅には、彼が装丁を担当した獅子文六や大佛次郎そして石坂洋次郎らの大衆小説や、表紙を担当した『主婦之友』や『新女苑』といった当時の女性誌をはじめ、美術書や美術雑誌の数々、作品を描く際に参考にしただろう無数の写真集、自らの子どものための児童書、滞欧時に購入したと思しき洋書など無数の書籍が遺されていました。遺族の没後に作品とともに世田谷区に寄贈されたこれらの貴重な書籍の数々は宮本三郎の思考と創作の源泉や公私にわたる様々な関心を明らかにするのみならず、当時の著名な装丁家や写真家、そして美術家による昭和のブック・デザインを概観するための貴重な機会となるはずです。

 本展は、様々なテーマを設けて宮本三郎の蔵書をセレクトし、同時期に製作された絵画
作品とあわせて展示することによって、あらゆる視点から昭和を代表する洋画家 ひいてはその時代そのものを読み解こうとするものです。(宮本三郎記念美術館)

自由が丘駅を降りて、学園通りを田園調布方面に向かい、等々力通りとの交差点・奥沢6丁目信号を左折するとすぐ右側にある、世田谷美術館分室・宮本三郎記念美術館http://www.miyamotosaburo-annex.jp/で開催されている『画家の書棚にみる昭和アートブック史』は、宮本三郎の収集した書籍・雑誌から彼の装丁本を一堂に観ることができます。

この美術館は自邸を改築し、簡素美なコンクリートの外観ですから、周囲の住環境によく合っています。展示場は、今の新しい表現とは異なる、宮本三郎独特の重厚感と構成センスに長けたモダンな造形処理の本が、館内の簡素な展示を伴って渋い世界を作っています。残念ながら、書棚そのものが見られず、パンフレットの写真やタイトルを鵜呑みにした私は、「どんな書棚がアトリエにあったのだろう」と思い込んでいただけに、ちょっと・・・、でありました。

展示本は撮影できませんが、入口に展示された年賀状は撮影可ということもあり、一枚一枚見入ってしまいました。時代とともに、手作り・手刷りの年賀状は年々少なくなりましたが、ほぼ20年前までは、私にも一生懸命気持ちをこめた賀状が多く届いていました。見るだけでも嬉しい気分となって、年の初めの穏やかなときを過ごすにも豊穣な気持ちになりました。改めて、美しい賀状を見てると、自分が、ある懐かしい時代にリバースするのでした。

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