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2009年2月 6日 (金)

日本のポスター

Graphic0101相当に古い話で恐縮ですが2007年、 2月に開かれたgggギャラリーの20周年記念のポスター展は、1980年代後半から今までの秀作が揃い、改めて日本のグラフィックデザインの持つ、底力を垣間見る事ができました。大御所から新人まで、その世代間の感性の相違も一緒に並べば、又、楽しいものです。2002年の田中一光さんの死去という思いもよらぬ出来事があって以来、デザイン界はカリスマなしのもぬけの殻状態が続いて、企業の販促品レベルまで墜落してしまった、今のポスターですが、この展覧会を見ると、やはり大切なのは、企業側の高い志のある経営者と、さしで話できるアート・ディレクターの存在でしょう。

以前は企業側にも全体観をもった、器量の大きい経営者や決定権のある部長がいましたが、今や、大変革や存立の危機を経験していない40歳代が重要決定権をにぎる企業も少なからずあるわけで、その人の未熟な経験がもろに社会に露出してしまう宣伝・広報の仕事というものほど、恐ろしい担当はないのです。

間抜けな判断ひとつで、企業のイメージが左右されるほど柔ではないはずの日本企業ですが、実態は相当やっつけ状態に陥っているとことも多々あって、些細な印刷物ひとつが命取りになることもあります。

無難な方向に傾くのも頷けますが、やはり、思い切りのよい夫々の企業のメッセージを、堂々と媒体に露出する潔さと、ぶれない志の高さを願うばかりであります。

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