網代町のメインストリート・1950年頃
こんな場面に出会ったら、木村伊兵衛さんなら一軒一軒の家を訪ねては夫々のベストショットをモノにしたのでしょうが、GHQカメラマンのディミトリー・ボリアは報道写真家らしく何の作為もなく、網代町の中心街をただ撮り続けただけです。
昭和25年の桜が満開の頃ですが、写真からは干物の魚が各家にあって、この頃は干物が小遣い稼ぎの筆頭であったような状況が読めます。関東でもいち早く春の息吹が感じられる伊豆半島ですが、子供たちの様子を見てもしっかりと妹の面倒見のよいお姉さんも歩いてますし、誰も見てないと思いうっかりいたずらなど仕出かせば、明治生まれの現役の漁師の爺さんに奥からドスの効いた剣幕で、ドヤシ突かれそうな時代の雰囲気が残っています。
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