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2009年3月16日 (月)

アルフレッド・ウォリス『Old House』1932

4 ウォリスの絵には、彼独特の色彩感覚が十二分に発揮されていて、なまじっか絵画の専門教育を通過していなかった事が幸いして、自由奔放な構図とともに、観る者をその画面の中に引き込んでいきます。

普通の画家のようにキャンバス生地に描いたものなど皆無に近く、その殆どが、身近にあるダンボールや郵送物の紙箱の端切れなど、今で言えば、ストリート・アートなのです。

遠近法なども、当然認識外でしたから、逆に不思議な視覚的重力が働いて、叙情的画面であるにも関わらず、暗示的な不安感さえ感じてしまいます。

この絵にしても、コバルトターコイズの色を中心として白・緑が絶妙に響き合って、画面が光り輝いています。正面のお家の窓の奥からは温かい家族の団欒が垣間見れますが、全体を包むちょっとした不安感が、この絵を単なるメルヘンというくくりでないレベルに昇華しています。

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