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2009年3月20日 (金)

鈴木信太郎のモダニズム

26 鈴木信太郎の洒脱なモダニズムに溢れた画趣は、生まれと育ちが大いに関係しているようで、俄かのお勉強では到底追いつけない、ゆとりと遊びがあります。ある人はそのスノビズムを嫌うのでしょうが、今や絵画といっても、一昔のようなお宝でも何でもなく、一介のヒーリング・グッズでありますからこそ、鈴木信太郎のような自然と生まれたカジュアルなモチーフがありがたいのであります。

1958年(昭和33年)に描かれた『札幌の時計台』と題されたこの絵にも、鈴木信太郎らしい軽快で明るい画趣が溢れています。『銀座百店』誌の表紙を描いた佐野繁二郎にも似通ったモダンな画面は、いつ見ても飽きることのない生活感もあって、微笑ましささえ覚えます。こういう軽めの画趣を日本のアカデミック画壇では認められない傾向もあって、鈴木信太郎はカジュアルな画壇として二科会・一陽会に関係していたわけです。

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