上野毛から二子玉川ライズタワーを垣間見る。
桜の花も、雨風がないとこうも長持ちするのか・・・、などと思ってしまうほど、今年は春爛漫が長く楽しめましたし、当然、自転車徘徊にもやる気が出てまいります。絶好調の快晴で朝から温度も上がり、南風も暖かくほとんど7月の陽気となってしまった金曜日の早朝・・・、二子玉川の再開発は、上野毛の国分寺崖線界隈からだと、どのような見え方をするのか・・・、さっそく出かけてみました。上野毛でも一等地中の一等地、東急の総師一族がお住まいになるこの地域を散策し、抜群の景勝が約束されていた日本庭園のある場所に入ると、このような景観であります。
時代の趨勢とはいうものの、何とも云えない哀しい様相であります。この界隈から、丹沢連邦から富士山、そして真っ赤にそまる夕焼けの迫力など・・・、パノラマで見える贅沢さはこれでおしまいのような状況です。都心でさえ、以前では考えられない場所でも高いビルの建設が可能になってきたようですが、いよいよ、この二子玉川ライズタワーhttp://www.rise-tr.jp/が完成すると、周辺の商業環境なども一変し、多くの客が車で来ることでしょうから、上野毛界隈はあっという間に、信号なしの抜道になってしまうこと間違いなしであります。
しかも、この界隈は一方通行の宝庫ですから、うっかりナビの指示通り入ってきても、出るに出られない、悪循環が至る所で展開されること間違いなしですから・・・。
さて、成城から岡本・瀬田・上野毛・尾山台・田園調布を結ぶ国分寺崖線の頂上周辺は、戦前からの自然環境に恵まれた別荘地として、多くの著名人たちの住まう場所でありましたが、そんな優雅な風俗を継続できるほど日本は甘くなく、良好な環境は徐々に消し飛び、上野毛周辺も、やがて、ナビ頼りの車が環状八号線や駒沢通り・玉川通りの渋滞を避け、頻繁にこの国分寺崖線界隈を行きかうこととなり、騒音と大気汚染は免れず、永く済み続けた皆さんも徐々に移転していくのが、筋書きとして当たり前なのかも知れません。
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