1927年に描かれたエドワードホッパーの絵は、日本人好みの茄子紺系のダークブルーをメインの色に据えて、全体をそれに近い色相でまとめ上げ、差し色に僅かな茶色をもってくるという、デザイナー感覚たっぷりの表現であります。
ホッパーに見え隠れする、都会の孤独感・寂しさは、この絵にも表れていて、人物は登場しないものの、どこか悲しげな人影でもありそうな気配です。
すっきりと晴れ渡っている状況にも関わらず、冷たさを感じるこの絵にも、都市の孤独なホワイトカラーに焦点を当てたホッパーのマーケッターとしてのセンスさえも感じとることができるようです・・・。
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