« 赤坂・豊川稲荷の石塀に!。 | トップページ | 鈴木信太郎の岩と波 »

2009年4月28日 (火)

広重・日坂 佐夜ノ中山

Photo 殆ど人が上るレベルではなく、スキージャンプの斜面のようでありますが、これも広重お得意の誇張と象徴でしょうか。

広重が描く雨景の版画には登場する人々の動きが雨を一層引き立てて、温度・風向きまでを感じさせてくれる効果がありますが、坂道を描いた一連の作品にはさほど際立った人間の動きが見られず、殆ど陣笠・編笠を並べてしまう技法が多いのは、何故でしょう。

この作品の主題は坂はもちろん、中央にある曰くありげな石にありそうです。急斜面を転がってきたと思われるこの石は道のど真ん中にあって往来の邪魔になりことは分かりきっているのですが、この画面からは、ある種の名所になっているようです。寄って集まって石に書かれた文の薀蓄を語っている人も居るようですから、当時は東海道の中でも迷惑な名所だったかも知れませんね・・・。広重ならば右上の崖辺りに今にも転げ落ちそうな石を描いてもよさそうなのですが、ここではその作為をぐっと抑えていますね・・・。

|

« 赤坂・豊川稲荷の石塀に!。 | トップページ | 鈴木信太郎の岩と波 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/9704563

この記事へのトラックバック一覧です: 広重・日坂 佐夜ノ中山:

« 赤坂・豊川稲荷の石塀に!。 | トップページ | 鈴木信太郎の岩と波 »