Red Foley 穏やかカントリーは春の気分!。
春の、のほほんとしたゆるり気分に
浸りきっていたい時季には、その柔らかい春景色に相応しい音楽を抽斗から取り出して、早朝から目覚し代わりに聴くのが日課のようになっています。しかし、長く聴き入っていると、絶好の自転車徘徊日和を忘れて、早朝の低い陽射しの恩恵を受けられなくなってしまうのも、うっかりながら、よくある話であります。
というわけで、カントリーミュージックを大衆路線向きのポップスに変えていった功労者である、Red FoleyのHillbilly Feverの音楽なども、春の季節限定ランチのような、麗らかな趣きがあります。ちょっと低めながら伸びのある歌いっぷりが、1940年代から1950年代のカントリーミュージックの王道であったことを伝えてくれますし、ヒルビリーと呼ばれる、カントリーフレーバーがたっぷりの音色には、国の違いを越えて、自然風景の光と風が浮んできます。
この四枚組み計100曲は単にカントリーソングというだけでなく、アメリカの佳き時代の、毎日の他愛ない生活を中心としたテーマに溢れていて、それだけで、ノーマンロックゥエルのイラストレーションが浮んでこようというものです。
さて、先日買って来た,お洒落質素生活の指南雑誌・ku:nelの愉しみ連載コラム「MUSIC ごろりでゆるり」に細野晴臣さんが記事を書いていて、そのコラムには無類の音楽博士・伯楽でもあるそのエキスが文脈のいたるところに飛びまくっています。その中にRed Foleyの時代の音楽を『汲めども尽きない音楽の魅力の宝庫』と云いきっています。きっと、生活と音楽の関係が今のような情報消耗でなく、暮らしに密着していた時代の何とも云えない心地よさが、50年以上経ても一向に色褪せないのでしょう。ウディ・アレン監督の映画・Radio Daysにはこの時代の生活と音楽の親密な関わりを、一台のラジオを通して表してくれました。
カントリーの世界では、ヒットチャートを意識し出したナッシュビルサウンドの台頭する前の1950年代に、良識のある職人中心の音の細部に拘った音楽の姿が数多く記録されています。それは他のエンターテイメント、ポップス、ジャズでも映画でも・・・、さらに飛躍してしまうと建築・デザイン全般も含めて共通の話なのですが。
1950年代は客層を仮説として設定していくマーケットイン時代に移行する前の、作り手の思い入れを前面に出したプロダクトアウトなモノが生まれた時代だったのです。
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Hillbilly Fever アーティスト:Red Foley |
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