« エドワード・ホッパー・寂しき街角 | トップページ | ささまの季節表現 »

2009年6月16日 (火)

鈴木信太郎・瀬戸物屋 1930年

39 1930年(昭和5年)に奈良旅行をした鈴木信太郎は奈良の街を散策中にこの瀬戸物屋を見つけ、その店内に高密度に納められたありとあらゆる瀬戸物の迫力に魅せられてこの作品を仕上げました。

どうやら、小売店というよりも産地問屋に近い業態のようで、皿・鉢・土瓶から火鉢・便器までと、今では見かけなくなってしまった品物が店内にぎっしりと詰まっています。

奥に見える白い皿に掛かっているばってんのようなものは荒縄だと思いますが、この縛り方は1970年代までは、残っていたはずで、百貨店の陶磁器のセールともなるとこの荒縄で縛られた産地直送の和陶磁器が、ごっそりと納品されて、解くと細かい縄の綻びがそこらじゅうに飛び散っていました。

さて、この店は相当立派な佇まいのようで、多治見から四日市などの産地から厳選された比較的高品質な品物を扱っていた雰囲気に溢れていますが、今も健在なのでしょうか・・・。暖簾に見られる○徳工藤と脇の提灯が奈良の老舗の気配充分であります。

|

« エドワード・ホッパー・寂しき街角 | トップページ | ささまの季節表現 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/7308949

この記事へのトラックバック一覧です: 鈴木信太郎・瀬戸物屋 1930年:

« エドワード・ホッパー・寂しき街角 | トップページ | ささまの季節表現 »