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2009年6月23日 (火)

広重・雨の悲しさ

1201_3 Bui安藤広重の特許画法と呼んでも差し支えない雨の描写は、その冷たさまでもが観る側に浸み込むようなスーパーリアリズムであります。

この描かれた土山は現在の鈴鹿峠を下りて甲賀市に向かう途中の町で、雨で水位の上がった川はおそらく野州川から分かれた田村川ではないかと思われます。今も一年を通して降水量の多い地域で、この絵からも大雨に耐え忍ぶ武士の一団が哀れな姿を露呈しています。

途中の景色を省略し、時間さえも超越する日本画の伝統的画法は今渡っている橋にも及んで、先の見えない不安な侍の心理状態までを、表現しようとしています。広重の雨は単に気象だけでなく、雨のもつ、もの悲しさまでを取り込んでいるからこそ偉大なのです。

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