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2009年6月15日 (月)

エドワード・ホッパー・寂しき街角

Ed21 Ed20 エドワード・ホッパーが、都会のダイナーに集まる人の孤独感をみごとに表わした1942年の名作『Nighthawks(夜更かしする人)』には都市のもつ空虚さ・疎外感が、観る者に迫って来ます。広告マンのような雰囲気の男性が独り、肩の微妙な線からは何かあったのか、もしくは何か起きようとしているのか、様々な憶測を観る側に委ねるように、奥深い謎ときのサスペンス感さえ漂ってくる絵画です。

デッサンをご覧になっても、ホッパーは人間の細部の微妙な角度や、店の外観・店内の機器にいたるまで、相当な気合を入れてこの絵に取り掛かったようです。それにしても

きっとこの孤独な紳士に気兼ねして、暫く沈黙・無言の空気の中、この店の初老のような従業員が男女と何か話しを切り出した瞬間を切り取った、四人の人物の位置関係が素晴らしく、まさに映画の一シーンだ・・・と言っても過言ではないでしょう。

それもその筈で、この絵は実際もう少し横長で,そのサイズは映画のビスタビジョンのものと同一だそうですから・・・。こと左様に絵ひとつとっても、トリミングのさじ加減によって意味が全く違ってしまいますね。やはり周囲の環境が見えてないと、この絵のもつメッセージが半分も伝わって来ません。

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