シルエットの美・シーランチ
写真:二川幸夫
1968年10月号の『都市住宅』を手にした学生時代、その逆光シルエットの美しさに、建築のもつメッセージが違う視点からも捉えられることを知ったのです。その後、この建築は多くの雑誌に採り上げられ、カジュアルに向かう時代の流れとぴったり合っていたこともあり、ナチュラル指向の建築のバイブルとなったのです。
まるでジーンズのような着心地、いや、住み心地が伝わってくるような人間賛歌の住まいに憧れ、実際近くまで行って来た人間もいましたが、シーランチ自体が広大な別荘地域で、全てがこの素晴らしい建物とは限らず、典型的なスパニッシュ様式もあれば、イスラム様式もあり・・・といった何処かの国とさほど変わらないことを知ったとき、正直、がっくりとさせられました。今もこの物件は健在のようですが詳細のほどは分かりません。
チェーンソウの刃型がむき出しの板壁に憧れた同世代は多く、東京の洒落た珈琲店にもそっくりさんが登場したり、苗場スキー場にも似たようなキャビンが登場したりと、こと話題には欠かせませんでした。
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コメント
”シーランチ”コンプレックスという言葉があるぐらい、影響は大きかったですね。
これ以降、軒が出ない片流れの家、あるいは組み合わせ大流行です。問題は環境と建築なのですけど....
投稿: shin | 2009年7月 7日 (火) 午後 06時08分
片流れは流行りましたが、やはり日本の風土には、向いてませんね。alpshima
投稿: shinさま | 2009年7月10日 (金) 午前 07時08分