広重・大森八景坂の鎧掛松
最近、余程の早朝でない限り自転車で走らない池上通りは、大森駅手前から急激な上り坂となり、シーズンはじめの頃はまだ脚の筋力も鈍っていて、苦しい息遣いとなってしまいます。この通りは第一京浜や大井町方面に抜ける細いながらも幹線道路ですから、一日中、自動車の往来も激しいので、自動車の少ない快晴の早朝にさっと抜けるのにはご機嫌なルートですし、今も稀に浜風のような気配を感じ取ることができます。
この版画のタイトルにもなっている鎧掛松は源義家が奥州・安部一族を征伐の途上にこの松に鎧を掛けて休息した由来からその名を呼ぶようになったそうですが、今もその残照はあるのでしょうか。
今ではこの辺り、せせこましい商店街に囲まれ、東京湾を望むことさえ出来ませんが、この版画の左奥には品川宿を望めますし、なかなかの絶景ポイントであったことは間違いないでしょうね・・・。駕籠かき・旅人の様子からして、池上通りは日蓮宗の集まりの時期以外は、しっとりとした落ち着いた街道の風情があります。
さて、我々自転車仲間の慣例では、ここからさらに上った山王口の信号辺りが、ひたすら苦しい上りを登りきって、ちょいと一服する休憩地点であります。
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