フレンチセンスの文具
その国のデザインセンスの水準を計るのは未だに家電製品・自動車などと決まっているようで、相も変わらず発展途上的発想が纏わり付いています。
先日、表参道の文具屋を覗くと、フランスの他愛無い丸シールを貼り付けるウルトラマリーン色をした箱入りの商品が棚奥にひっそりとしていました。日本製でもお馴染みの丸シールですが、全て一枚のシートにべったりと貼ってあり、洒落っ気の微塵もありませんが、このフランスのものは、ひとつずつ箱から引き出しながら取り出すという極めて悠長な仕掛けです。大昔の駄菓子にもこれとそっくりな仕掛けの変わり玉の箱があったような記憶がぱっと閃きました。この大らかさから、フランスの事務処理の長閑ささえ想像できるようで、効率一辺倒でない国のゆとりさえ読み取れるようです。
さて、20年以上前に買い占めた、おなじフランス製のクリップなどもとうとう残り一箱となってしまい、記念に一緒に並べてみましたが、良くお似合いであります。グラフィックの秀逸さなど、たかが引き出しの中に埋もれるものであっても、手抜きのかけらもないセンスに脱帽であります。
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