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2009年8月26日 (水)

素朴な篭

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Photography Takahisa Ide 

1970年代の頃、地方に行くと思わぬセンスの日用雑貨に出くわすことがあって、びっくりしたこともありましたが、今や情報化の時代で、どんな小さな雑貨でも、ほぼネットからメディアまで出尽くした感があります。

初めて日用品の機能的美しさを見出したのは、残念ながら日本のものではなく、北欧のチーク材のテーブルウエアでしたが、後からチーク材自体は南洋材で、純粋には北欧のものではない・・・といったことを学習しながら、海外の雑貨のことを覚えていきました。会社に入ってしばらく経つと、ファッション雑貨から生活雑貨までをトータルに展開するショップを立ち上げることが続き、伝統工芸レベルからトレンドファッションとしてその年しか流行りそうもない雑貨までを、平行して勉強せねばなりませんでした。

さて、長い間、国内の地場産業は商いとして低迷しているようですし、あまりにも短くなった都市小売業の販売展開サイクルにも対応がついていけないのが実態でしょう。さらに東京の百貨店では地方催事が月に一回はあるほど頻繁で、中でも北海道・九州・沖縄が人気のイベントとして定着していて、食品人気は無論のこと、日用雑貨も根強い人気のようです。しかしその内容にも店側のマンネリが目に付き始め、そろそろ新機軸を打つ時期のように思われます。

さて、画像の篭はイタリア・アマルフィーで細々と編まれているものであります。日本のもののように細かな意匠を施すわけでもありませんが、この地で連綿として作り続けてきた品格さえも漂っていて、清清しいものに仕上げてあります。妙な作為が微塵もなく、ストレートな造形が潔い日用品です。

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