使い続けることとは・・・。
だいぶ前の「芸術新潮」をアトランダムに観ていると、このような写真が出てきました。
建築家・中村好文氏が母の形見の桐箪笥の他、6種類の箪笥の抽斗を再構成して、蘇らせたものです。モンドリアンの構成デザインのようなまとまりもさることながら、夫々の素材の趣きが異なっているものの絶妙なコントラストが美しく、おそらく、再構成する前よりは断然、素晴らしいものとなったに違いありません・・・。
使い捨てる価値観が優先された時代はとっくに過ぎ去り、今や、受け継がれたモノや家族の価値観をその時代に適したように再編集する時代となりましたから、どこのリサイクルフェスティバルも盛況ですし、ものによっては、高値で取引されるアイテムも少なくないようです。以前はリサイクルマーケットですと、古布を使ったパッチワークが人気を独占していたような頃もありましたが、最近は、ハードな品にまで品幅が広がり、使い続ける大切さが定着してきたようです。
この写真のように、再構成することによって、感性も品質も、以前より上ることが、だいじな気がいたします。
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