桜新町は元気で眩しい!。
桜新町の陽射しは町の真中を走る道路の幅が広い分、又、高いビルも少ない分、充分に眩しく輝きます。
この道路、1969年まで玉川電車の往来があったおかげで、現在もそのゆとりある街並が維持されています。木枯しの吹き荒れる時季となろうとも、落葉が店内に舞い込もうと、アーケードの設置などで季節感を感じる街並が少なくなった現在、この町は逆に天候の按配をまともに浴びてしまう稀少な人気町であります。長谷川町子さんの『サザエさん』の登場人物が街に看板として立ち続ける様子も微笑ましく、この道などは一日中、人の往来の途絶えることがありません。
この町、洒落た品揃えの大丸ピーコックはあるものの、シャッターを閉ざした個人商店の数は殆ど見られず、活気ある夫々の店は日常生活に根ざした地道な商売を、正直商道を通しつつ半歩先の時代感覚も按配良く取り込み、マンネリ化しないよう連綿として続けています。又、体格のよい日体大の学生諸君は概ね、この町を抜けて、深沢経由で登下校しますが、その元気な姿はいかにこの国の若年層に草食系男子が増えたかといえ、まだまだ、肉食系比率の高さをキープしている元気はつらつな雰囲気に溢れていますから、町中が老人だらけなどということなく各世代が入り乱れ、程よい大きさの桜新町も元気になってしまうのです。
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