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2009年12月10日 (木)

HEADのスキー・・・。

Rimg24554 ヒッコリーの板が主流であった1960年代前半に、突然現われたメタルスキーに新製品大好きなスキーマニアの皆さんは仰天したのです。

ニスで覆われた渋いスキー板ばかりのゲレンデで「カランカラン」と金属音を鳴らせて滑降していく名人の多くは、このHEADのスキー板に、その驚くべき高価格にもめげず一気集中、飛びついたのですから、例えば岩原スキー場のような今で言うセレブ御用達のようなスキー場では、レストハウスのスキー置き場ではHEADだらけになり、自分のHEADが分からなくなるトラブルも多かったのです。

私がはじめてこの板を履いていた人を見たのは、猪谷千春氏の父・猪谷六合雄さん http://landship.sub.jp/stocktaking/archives/001315.html でした。志賀高原・石の湯ゲレンデでスキー学校を開いていて、温かそうなニッカーポッカーに日本カモシカの尻当てをぶら下げていた、まるで映画に出てくるマタギのような姿に不似合いなHEADのスキーは、猪谷さん独自理論ののパラレルスキーの優雅で静かな動きにぴったりで、その雪面を泳ぐように滑る静態姿は、剛毅な姿から想像もつかなかったのでありました。当時は、リフトのない静かなゲレンデでしたから、猪谷さんが回転するたびにスキー板が触れ、カランカランという乾いた金属音が聞こえ、その音が雪山の自然環境と違和感がありました。又、ゲレンデに熊笹の葉を挿してポール代わりにして、子供でも恐怖感を持たずに回転を覚えさせるという自然派の指導法は、今でも新鮮です。

さて、このポスターカラーひとつで描かれた広告は1960年代前半の優雅なスキー時代の雰囲気をよく捉えています。このタイプのスキーセーターも大流行したもので、北欧のヤーヌスがその最高品質ブランドとして、人気でありました。ヤーヌスの高価なセーターは買えませんでしたが、このポスターに似た柄のヤーヌスの靴下を買い、毎冬、家の中でも履きっぱなしでしたが、その丈夫さは尋常でなく、15年ほど穴のひとつも開かず、たいへん重宝しました。

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