イタロ・ルピのポスター
イタロ・ルピは建築家でありながらも、DOMUS誌の編集長を務めたあとも、1970年代の世界のデザインの牽引誌であったABITARE誌の編集長・アートディレクターを勤めるなど、視覚伝達分野の功績が大でありました。
さらに、イタリアが世界に発信するミラノトリエンナーレ展のイメージ部門を担当するなど、イタリア企業のCI、文化機関の視覚伝達に関する貢献は計り知れないほど、多岐に亘っています。
1996年のイタリア共和国祝典のポスターにも、よくありがちなイタリアンポップな趣きを排除したイタリアンクラシックの趣きで、国の祝を実にシンプルでありながら、強いコントラストを以って象徴しています。
夫々のロゴに見え隠れするアイコンは、イタリアが世界に誇る歴史風俗分野のキャラですが、ロゴとのバランスも完璧でただただ、このポスターを前にひれ伏す出来栄えであります。表意文字ではないタイポグラフィーの集合はそれだけで、一つのオブジェですから、キャラとの相性もぴったりなのでしょう・・・。
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