1958 宮城県・石巻
1958年、この写真には、日本の経済復興の隆盛期を向かえ、活気を呈する東北地方の姿がありますが、明治維新以降、薩長を中心とする政治権力に無視され、賊軍の地域と勝手に区分けされ、まだ全国レベルでみても、格差のはっきりしていた生活に辛抱していた頃です。
当然、東京に憧れる若い世代が多く、多くの集団就職の供給地域でもあった東北の時代の証が写し撮られているようで、最近の昭和30年代を背景とした邦画のプロローグを観ているようです。
中央を走るオート三輪車は、この頃の日常経済を支えていた輸送・運搬の車で、私も吉祥寺の学校帰りに、大正通り界隈の石炭屋・牛乳屋さんの店に寄っては、跨がせてもらいました。以外に運転席がコンパクトで、低い屋根に、親しい友だちのような感覚をもっていた記憶にあります。
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