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2010年2月16日 (火)

1972年・伊勢丹広告

197007 1972年秋、生まれて初めて、広尾・麻布スタジオで新聞広告撮影に立会い、伊勢丹宣伝部広告制作担当者とカメラマンとの厳しいやりとり、その助手・そして何でも使い走りのアシスタントのみごとなチームワークとフォーメーションに感激してばかりいました。制作はライトパブリシティ、写真は秋元茂さんです。

伊勢丹が『こんにちは土曜日君』のテーマの下、台頭してきた週休5日制のライフスタイルを先取りし、得意のファッションから食品・リビングの縦割りの垣根を取っ払い、複数の横断調整担当者を介して、フリータイムの生活シーンを売場作りから広報・宣伝・イベントまでトータル展開していった第一弾だったかと思います。そのまとめ役の一人に、誰がどう間違えたか、まだ入社2年目の私がなり、商品選択・商品説明の素案からスイスフォンデューのレストランとの折衝など、知らぬことばかりの積み重ねを経験させてもらいました。

この家具は、1970年代定評のあった伊勢丹オリジナル家具で、製作は文京区にあった青林製作所です。伸長式のテーブルは胡桃オイル仕上げのマホガニー素材で、ベストセラーとなった商品です。当時はチーク素材が人気のピーク時期であったにもかかわらず、やや暗めの紫壇風の味が受けたのか、色々な雑誌でも採り上げてくれました。ところで、当時の伊勢丹オリジナル家具は巡りめぐって、最近流行のリサイクル家具店や、ナチュラル感覚のオーガニックカフェなどでもたまに出くわすことがありますが、青林製作所の職人の腕の確かさなのか、今も陳腐化することなく、正統な姿は際立っています。

この撮影では四谷・左門町にあったスイス・シャレー(?)というスイスホンデューのお店に協力していただき、本格的な料理のオンパレードとなったものの、カメラマンの駄目出しの連続と、照明の強さということもあって、モデルさんらは繰り返しのワイン乾杯に酔い始めましたが、逆にそれが功を奏し自然体なショットとなりました。

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