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2010年2月 9日 (火)

広重の雪景色に震える!

1832 広重の風景画を観る気持ちよさは、空気感にひたることである。空間感覚といってもいい。その場の風や匂い、温度、湿度、空気の透明感、下を見てひやりとする感じ、間近の物にぬっと感じる圧力、といったものが、絵の中にありありと描かれていて、その感触にはっとしてしまう。(赤瀬川原平)

広重の『比良の暮雪』、一度観ただけで、ノックアウトですよ。

構成の大胆さ、白から灰色・藍黒にいたる階調がリズムを刻み、体の芯まで冷え切るこの画面を格調あるものにしています。体を丸くして風を防ぐように前進する旅人はこの山村で泊めてもらえるのか気がかりになる絶妙な位置に描かれていて、この辺りが広重のセンスの並でない所以です。

この一枚を凝視していると、エアコンでは物足りなく、炬燵に潜りたくなるほど心象的に、いや、心身ともに冷え切ってしまいます。

比良の暮雪
琵琶湖西にそびえる比良山系は武奈ヶ岳1214m、比良岳1051m、打見山1103m、蓬莱山1174mなど秀麗な眺めを見せる1000mを超える山並みである。 冬には湖北の伊吹山と共に、いち早く冠雪の姿を見せる。現在は登山道やハイキング道が整備され、新緑に包まれる春、百花咲き乱れる夏、紅葉の見事な秋、冬はスキーと四季折々の風情を演出してくれる。対岸の湖東から眺める比良山系の魅力はやはり冬である。 雪に覆われた山頂が朝日に映え真っ赤に輝く姿、夕暮の厳しい冬山を思わせる雄々しい姿が素晴らしい。 琵琶湖では3月も終わり頃になると比良おろしが吹き荒れる。この季節風を「比良八荒(ひらはっこう)」と言う。

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