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2010年2月17日 (水)

不思議な絵 広重・大久手

Photo_2 201なんともいえぬ、不思議な絵です・・・。広重のアドリブともいえる直感には世界の画聖も到達出来ない、空間離脱のようなものがあって、観る側はこれがひとつの愉しみでもあります。

崖から今にも崩れそうに辛うじて存在している岩の形を受けて、村人が運ぶ背負子の枝束も同じ形になっています。これだけならば、かなりシュールな現代アートのような趣きですが、そこを広重は村人の間延びした顔つきと、なよっとした松の木の描き方によって風俗画に仕立てています。

以前にご紹介した、深深と寒さの染み入る『蒲原 夜之雪』にも同様の手法がなされていて、こちらは民家の屋根と遠くの山並みが同じ形であります。

広重はこのような遊びと裏技を駆使している画家ですから、まだまだいろいろな発見がありそうです・・・。

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