« 北斎・佐野の冬 | トップページ | マチスのカジュアル感覚 »

2010年2月14日 (日)

ラスティックな帝国ホテル

196507 「建築工法も進化しているものの、その伝わってくる格調のようなものはむしろ退化しているなー!」などと先日、池尻大橋の居酒屋で近くのテーブルで楽しんでいた一団からの声が聞こえてきて、思わず頷いてしまったのです。

基礎が打たれたかと思いきや、あっという間に天に向かって伸びだし、出来上がってしまうのですから、本当にこの建物は安全なのか?などと思ってしまうのも不思議ではありません。

日比谷にできたPen・・とかいうホテルの外観もこれまた、何とかしてくださいよと土下座してしまうほどのお粗末さであります。日比谷の皇居に至近して、一昔前であれば不敬罪で打ち首ものといっても過言ではない意匠のお粗末さが、一日中太陽に当たって輝いております。

さて、この写真、今の若い方は全くご存知ないようですが、日比谷通りに面した帝国ホテルの以前の姿であります。大谷石を、日本帝国の象徴素材として大胆に採り上げたフランクロイド・ライトのこの建物に何度か行ったことがありますが、独特の採光と影の操り方により、空間に立体が増幅していることが分かり、建築のもつ豊かさに感激しました。

昨今の建築がなにかフラットばかりが目だって、存在感の希薄なものばかりという、まるでデジタル・カメラとライカ・カメラとの出来栄えの差のように比較しては何ですが・・・似たものを感じるのですが。

|

« 北斎・佐野の冬 | トップページ | マチスのカジュアル感覚 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/6545295

この記事へのトラックバック一覧です: ラスティックな帝国ホテル:

« 北斎・佐野の冬 | トップページ | マチスのカジュアル感覚 »