1956 運動会
今と違って、小学校の運動会が勝ち負けに拘っていた時代でしたから、前の日などは勝ちに拘る父の方が気合が入っていたように思います。
この写真は、小学校3年の春の運動会の様子ですが、長い三角の紙製の被り物を作るのに苦労した記憶があります。ご覧のように走るにくそうなのも当然で、頭のサイズとぴったりに作るのが至難の業で、最後の接着作業はは父が苦労して仕上げてくれました。自由なデザインを施してよかったものですから、父はよく目立ちそうな円の形に色紙を切り取り、水玉のような構成で貼り付けてくれましたが、どちらかといえば女の子好みのデザインになり、運動会当日、この大きな被り物を持って井の頭線に乗るのが恥ずかしかったのです。
この前の年、父は写真家・田村茂氏から譲り受けたLEICAをことあるごとに携帯し撮りまくっていましたが、なかなか上手な写真をとるに至らなかったのですが、この写真は偶然にも、リアリティのあるショットとなりました。
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