« 1970年代の商品 | トップページ | 安野光雅・エジンバラの絶景 »

2010年5月 7日 (金)

大人の活劇絵巻

Tintin801 昨今のアニメが風俗文化の尖兵の時代とは違い、この挿絵を描いたHERGEが生み出したTINTINは、絵本というかたちを採りつつも、そのスリル・サスペンスともに子供向きというより、大人の鑑賞に耐え得るひとつの立派な冒険活劇の絵巻物であります。表参道の裏通りにもTINTIN Shopと称されるキャラクターショップがあるものの、此処は全くの子供相手のお土産屋さんですから、私など「一度行ったら二度と行かない」という類の店であり、作者の描こうとした世界を理解していない会社が運営してしまうと、同じモチーフを扱っても錯誤が生じてしまうのです。

ことさように、日本のキャラクターショップが想定する客筋が観念的過ぎて、時代の推移とともに、変化していることに気付かないのか、気付きたくないのか、よく分かりませんが、少しお粗末過ぎるというのが率直な感想であります。

この挿絵は1925年、HERGEが17歳の年に描かれたものですが、この一瞬を捉えた素晴らしい構成からも、何ともいえない不安な予感というものが感じられ、観る側のインスピレーションのレベルを試されているようでもあります。

ところで、この複葉機に使われているドットの面があまりにも均一的なので、私などは、あのLettra Setにもあったドットのシートを思い出します。

|

« 1970年代の商品 | トップページ | 安野光雅・エジンバラの絶景 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/26637768

この記事へのトラックバック一覧です: 大人の活劇絵巻:

« 1970年代の商品 | トップページ | 安野光雅・エジンバラの絶景 »