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2010年6月30日 (水)

ルノー・ルーテシアV6

1_10 2_7 美しく精悍である車といえば私にとってはこのルノー・ルーテシアV6であります。1960年代の名車、アルピーヌを先祖にもつこの車は運転するにも腕力・気合がいり、トランクルームなど、在って無きが如しといった、豪腕な走りに特化した車でした。が、最新モデル(かなり前ですが)は驚くほどの運転しやすさだそうで、こうなるとエンスーな輩の物欲心が起動するのでしょうが、エコ時代というトレンドの対極そのままという車は、ある時代の化石といわれるもかも知れないですね・・・。

オーバーヒートも以前ほど無くなったとはいえ、国産車の性能と比較すればあやしげな点も多く、価格も500万円あたりですから、この国では市場性が皆無に近い状態であります。

それでも、走る姿をたまに見かけるわけですから、自動車の世界にも、愉しむことを分かっている大人がいるのは、エコロジー意識の台頭を背景に経済的・合理的指向性のはびこる今の車では味わうことのできない感性を享受したい欲求を満たしたい証であり、結局、自動車と人間との不条理な関係を観ているるようです。

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2010年6月29日 (火)

日本列島は神の宝庫?。

469pxsatellite_view_of_japan_19991 インターネットの素晴らしさは検索キーワード次第で、このような美しい日本列島・衛星画像さえも瞬時に観る事が出来、まさに、デスクトップ・トラベラー冥利に尽きます。

この画像の詳細なデータは分かりませんが、北海道の一部を除きみごとに晴れわたっている日本全国の姿は正に龍の姿であります。

この列島には神が其処彼処に潜んでいるといわれ、その象徴が富士山の位置であるとも、一部の皆さんは信じておられるようです。http://www.just.st/index.php?tn=index&in=304529&pan=4278

たしかに、江戸から富士山を望めるように街道から町の通りまでを開拓し、富士山への信仰は生活の一部であったのでしょうが、今や、富士山を望めた地点の多くはマンションや高層ビルの林立により、すっかり影を潜めてしまい、終日むなしい日陰と風の吹く通りとなった所が多いようです。

この画像からはそのような、オヤジのぼやきを払拭するような快活な姿があり、このカタチそのものが、偶然の成せる業とはいえ、大傑作なのであります。

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2010年6月28日 (月)

一瞬を捉える、濱田庄司

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新宿で働いていた頃、歌舞伎町の入口に、『すずや』という美味しいとんかつが名物の店があって、よく昼食に行ってました。階段を上ると松本民芸家具のトラディショナルなイギリス風の家具調度でまとまめられた空間は、新宿では他所に見られない剛毅な雰囲気にさせてくれるのでした。そこには大きな壺や皿、花瓶などが無造作な中にもベストポジションに納まっていて、これらを鑑賞するのも愉しみでありました。特に陶磁器の類は、両親が好きで、子供の頃から産地や作家を教わっていたこともあり、濱田庄司・島岡達三・富本健吉などの本物を目の前にできる贅沢気分は、他所で味わえないものでした。

その中でも素朴で野趣に富んだ濱田庄司の作品は、大原美術館をはじめ国内に多く点在していて、この画像の作品などは、何万枚作ったとしてもこれ以上の空間に於ける白釉薬と黒釉薬とのコントラストなど生まれようのない、神業の成す奇跡です。釉薬を柄杓に救い、頭の横ほどの高さから、まるで釉薬が操られているように大皿を揺すりながら文様を描いていく様は、NHKアーカイブで見て、仰天したものです。彼は、こてこての日本原人のような風貌でありながら、ワールドワイド・コミュニケーターとしても、こだわりのない性格からか、多くの著名な建築家・デザイナーとの交流も小まめにこなし、彼との交流を通し、皆々、濱田庄司の人間力に惚れ込んでしまうのです。敵対する人などお構いなしで、その作品の力と器量の大きさは、亡くなるまで進化し続けました。

小手先で化粧したような料理など、このエネルギッシュな器に似合うわけなどなく、素材そのままをダイナミックに切り刻んだ投げ入れのような盛付こそ、料理と器の響き合いが最高潮になります。残念ながら、合羽橋の問屋街を徘徊していると、濱田庄司もどきは数多くあるものの、品格と野趣に欠け、問屋の言いなりで作られた民芸もどきも、そろそろ、一掃される時代になっても然るべきと思うのでありますが・・・。

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2010年6月27日 (日)

神田神保町 あれこれ。

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神田神保町Photo界隈も、流すように見ていると気付かないのですが、はっとする店が分散化しだし、靖国通りの北側、白山通りと専大通りに挟まれた界隈が最近、気になっています。この界隈、さらに北に向かえば三崎町で、ディープなB級グルメがしのぎを削っていますが、そのテーストが突然途切れ、ラーメン次郎などの行列店はあるものの、メンズショップやスポーツショップが今風の気配を通りに発信しています。

メンズショップ・MAINE http://www.maine1988.com/はその名の通り、メイン州のライフスタイルをインスパイアした、トラッド・アウトドアーショップです。1970年代中頃から雑誌POPEYEが創刊され、一気にアメリカの健康・スポーツのトレンドが津波のように押し寄せましたが、その頃の薫りが店内に満ちていて、おじさん臭くない爽やかさが心地よいお店です。今やユニクロに代表される、ファストファッション全盛の時代であるにも関わらず、この雰囲気の店の人気は根強く、いかにも佳き時代の神田らしい風情が店員さんの剛毅な対応にも残されています。

この周辺は、さかいやスポーツhttp://www.sakaiya.com/の牙城でもあり、週末は山ガールから山オヤジまでがうろうろしていて、不思議な光景でもあります。靖国通り沿いのスポーツショップでは飽き足らないお客に絶大な人気のさかいやスポーツの中でも一番人気の店はエコープラザで、最新のブランド、最新のアイテムが必ずあることと、体験豊富な中高年のアドバイザーが適切な説明と選択をしてくれますし、ここは神田で唯一、ARKTERYX http://www.arcteryx.com/ の品揃えが見られます。

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2010年6月26日 (土)

紫陽花あれこれ。

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今朝(金曜日)はサッカーでも観るかと思っていたものの、5時過ぎまで熟睡し、とうとう見逃してしまいました。一旦起きてしまうと二度寝できない性分で、そのまま快晴の中、自転車で用賀から駒沢周辺を銀輪徘徊してきました。深沢の周辺も紫陽花が赤系から紫系までその色の変化が華々しく、元々、しっとりとした水気のある場所だけに、紫陽花そのものが立派です。

以前、久我山に住んでいた頃、庭の片隅に欝蒼と茂っていた背丈以上の紫陽花を観て育ったので、あまり華麗な印象を持ってなかったのですが、それも環境しだいで、こうもきれいに観えるのかと感じ入ったのです。何ごともきちんと手入れを怠らなければ、植物も呼応してくれるのです。

さて、昨日神保町・ささまで買った紫陽花の生菓子は、シンプルな意匠ながら、的確に紫陽花のニュアンスを伝えてくれ、例年、この時季のお愉しみです。このフォルムと透明感は、ささまの季節生菓子の中でも、とくに、飛躍した斬新さが決まってます。

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2010年6月25日 (金)

広重・神奈川台の景

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坂道に並ぶ昔からの美しい町並みはこの40年近くですっかり姿を消してしまい、全国でも町並保存に心血を注いでいる町以外は、その姿を自動車優先のフラットな移動・物流効率優先のものにして、全く風情の無い産業振興優先の町ばかりとなってしまいました。

さて、広重の東海道五十三次を観ていると、江戸末期の街道筋の風俗までもが読み取れて、日頃少しずつ勘の鈍りだした推理力・想像力を刺激するのには、うってつけの教材なのです。

この神奈川の画風も、構成といい、遠近感といい申し分のない作品で、私はとくにデフォルメされた飲み屋街の茅葺屋根の勾配が垂直性を強調していて、大好きな作品です。京都、あるいはお伊勢さんに向かうの旅人を客引き・飯盛り女と思われるやり手のお姐さんがむりやり引き込もうとしているところなどは、今の歓楽街とさほど変わらず、いつの時代も歩合で働く人は法を犯すか犯さないかの綱渡りで、真剣なのであります。それでも店に入って目の前に広がる絶景のパノラマを肴に、手持ちの銭の少なさなど忘れ、調子に乗って飲み食いしたのは良いのですが、支払いなどで随分ともめごとの種は尽きなかったでしょうね・・・。

この画面の一番奥の地形が三浦半島・観音崎、その右手の黒い二つの崖は現在の横浜ランドマークタワー界隈です。

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2010年6月24日 (木)

目黒区青葉台の帽子屋さん。

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旧山手通りを早朝に走ると、ここは尾根道だけに涼しさが違います。南東側は谷となり、そこには目黒川が控え、今や、ナチュラル系の店舗が衣食住夫々目白押しとなって、下北沢系と仲間のようなショップが多いものの、場所柄か、一味違う洒落っ気と店員さんの清潔感が涼しげに映ります。目黒川に向かう坂道に、上村坂と呼ばれる、上るには厳しく、下るにもブレーキに腕力を必要とする急坂があり、その途中にあるのが、OLD-MAN http://www.old-man.jp/ という帽子屋さんで、此処は以前、マニアの多いことで知られるファイアーキングの食器を扱う店でした。

この界隈、トラッド系の店が多かった頃はギンギンの自転車ジャージの格好で入るのに、それなりの度胸を必要としてましたが、この界隈にもスポーツ系・ストリート系の自転車ショップがふえたこともあって、何処もすんなりと受け入れてくれます。但しこの時期、自転車を降り、しばし汗が止まるまで店内に入ることはご法度であるのですが、このルールを知らない輩が多いのも、事実なのであります。

さて、この帽子屋さんの佇まい、昔の商店街には必ず一軒はあったような雰囲気が嬉しいのです。渋い品揃えと思いがちですが、じっと見ていると、場所柄か、今風のデザインテーストがきちんと反映されていて、価格もボリュームゾーンのちょっと上が多めに揃っています。

今年は、どこを歩いていても、帽子を被る若い世代が多いものの、崩した被り方は間抜けにしか見られず、1950年代のジャズプレーヤーが被っていた洒落た崩し方を勉強した方が粋に映るぞ・・・などと思ってしまうのであります。

ちょっと古い雑誌や写真を見ていても、男性諸氏の帽子姿は、街の風俗を豊かに演出していますね・・・。

というわけで、もうちらほら見かけますが、今年はパナマ帽の当たり年でしょうね・・・。

ついでといっては何ですが・・・、男が帽子を被らなくなった理由として、以下の記述が某サイトにありました。

(1)モータリゼーションの発達。自動車社会となるにつれ、帽子が不要なものとなってきた。(車に乗るのに帽子は邪魔。20世紀初頭の自動車の車高が高かった理由は、正装した紳士がシルクハットを被ったまま乗り込みやすいようにという配慮があった。)

(2)エアコンを始め、室内や街中(特に地下)の気温が一定化してきてこと。特に冬場に防寒のために帽子を被る必要がなくなってきた。地球の温暖化の影響?

(3)世界的規模での社会全体のカジュアル化。帽子はかつて階級社会の象徴としての側面もあった。

(4) (3)に関連して、男性のヘアースタイルのバリエーションが戦後劇的に増えてきたこと。(特にプレスリーやジェームス・ディーンなど、リーゼントヘアにとっては帽子は全く不要。個性をヘアースタイルで表現するようになってきた。)

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2010年6月23日 (水)

1956年 マジックインキがお気に入り!。

Rimg25979 色鉛筆には色鉛筆の・・・、クレパスにはクレパスの持ち味は夫々違いがあるものの、元気な表現・強い表現にはマジックインキhttp://www.guitar-mg.co.jp/story/index.htmlが好みにぴったりだったのでしょうか・・・、1956年頃、それまでの古典的画材の世界に殴り込みのように話題を独り占めした、マジックインキは小学生にもあっという間に流行しました。

何といっても強烈なインキの匂いにも関わらず、速乾性と即座に描ける簡便性が当たったのでしょう。当時、私は小学校3年生でしたが、父のアトリエの本やガラクタのようなものが散らかっていた大きなテーブルを借りて、このインキを使って手当たり次第に思いついたまま描いていました。この絵もその頃のものと思いますが、チンドン屋さんの顔がどうも日本人離れしていて、どこからこの顔を引用したのか思い出しませんが、全くの想像力だけで描いたのかも知れませんし、先頭にいる太鼓を叩いている人のタスキに「大きん」と書いてあるので、久我山駅そば・人見街道沿いに出来た蕎麦屋の「大金」の開店イベントの様子なのでしょうか。しかし、最後の小柄な人の旗指物のようなものに「やすい」と書かれています。「やすい」は安井フォト、写真屋さんのことですから、この絵はどうやら商店街のイベント関連の様子に間違いなしです。

久我山の人見街道界隈にも少しずつお店が誕生し始めた頃の一枚です。

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2010年6月22日 (火)

車田植えの写真は珍しい!

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田植えは稲作でもっとも重要な作業でありさまざまな風俗の中で珍しいのが車田植えです。
田植の最終日に田の中心から後ろ下がり、左回りで苗を植えていきます。
色々な解釈がありますが、円は魔よけの意味があり、折角作った田に悪霊が入ることを禁止することを祈ったのでしょうか。
現在ははとんど見ることは出来ず、現在は佐渡島とここだけ見ることが出来ます。(高山市観光課)

GHQ専属カメラマン、ディミトリー・ボリアの撮影した(場所は不詳)一枚の写真には、まだ農業と神事が一体であったことを示す貴重な箇所が残されていました。田の左手前隅に、前文の通り『車田植え』と思しき跡が残されています。今では新潟県佐渡市北鵜島・岐阜県高山市松ノ木町・三重県多気町長谷の三箇所にしか残されていない儀式のようですが、この頃は全国津々浦々『車田植え』の儀式は神聖なものとして大切に1000年以上も伝承されてきました。ルーツは何処なのか分かりませんが、魔よけ・鬼門的発想であればこの国が発端とは思えませんから、大陸から渡った儀式のひとつにちがいないのでしょう。

Image031 この田は長方形ですが、他に車田植えの儀式用として円の田もあるようで、そうなるとますます相撲の土俵が目に浮んできて、相撲は豊穣祈願の神事が起源で力士は悪魔を寄せ付けない象徴ですから、『車田植え』とどこか似通った点があるように思えます。

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2010年6月21日 (月)

Dailey & Vincent

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大好きなブルーグラス音楽にも当然、時代の流れとともに、音色もリズムも変化が激しいのですが、此処3年ほどで、トップバンドに上ったのが、Dailey & Vincent http://daileyvincent.musiccitynetworks.com/index.htmです。

私は、ブルーグラスが好きなものの、のめり込んでいるわけではありませんが、このバンドのサウンドはゴスペルコーラスから楽器演奏まで、抜群な感性と技術の確かさが、クリアーでソリッドな音楽を運んでくれ、自転車に乗りながらでもゾクゾクッとしてしまいます。ベースマンのビンセントさんはウッドベースを自由自在に操りながらリードボーカルもこなすといった曲芸もどきですから、魅せるのも半端ではありません。

アコースティック楽器の達人たちが群雄割拠するブルーグラス音楽界でも、ずば抜けたセンスであることは間違いなさそうであります。アメリカのカントリーミュージック界には過去、ブルースカイボーイズ・ルービンブラザース・エヴァリーブラザースなどデュオのグループはありましたが、Dailey&Vincentほどのセンスとテクニックは持ち合わせていませんでしたし、比較する土俵でもありません。。

ブルーグラスとは思えない抜群のデュエットをオーケストラのバックでhttp://www.youtube.com/watch?v=556E2_S52i4

一転して、ナッシュビル・アーネストタブコーヒーショップでのパワフルなブルーグラスを。ビンセントさんのベースを弾きながらのリードヴォーカルが出色です。http://www.youtube.com/watch?v=PzqwSKOOaX8

最新アルバムが試聴できます。http://www.myspace.com/thedaileyvincentband

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2010年6月20日 (日)

茅乃舎・東京ミッドタウン

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4月に開店した、東京ミッドタウン・ガレリア地下一階『グローサリーショップ・茅乃舎』http://www.tokyo-midtown.com/jp/shop-restaurants/food-cafe/SOP0000218/index.html にようやく行ってきました。

上質な日常というミッドタウンのコンセプトと一致した茅乃舎の店は、調味料・お茶・十穀米などなど、ずらりと並び、ネットでクリック購入するのとは違い、実物を目の前にできる確かさは店頭でなければ分からない領域です。

運営する久原本家は流行に便乗したエコ業者と違い、地道な試行錯誤を経て、福岡に根ざした地域農業から明治中頃に商売をスタート。商品から広報配布物、店員さんの丁寧さなどにいたるまで、磨き上げられた自然体の顧客至上主義の世界は、此処、六本木でさらに開花しそうです。旬のお料理と名付けられたパンフレットなどは、レシピから写真にいたるまで、きちんと美しくまとまっていて、読み物としても充分な仕様になっています。

第一弾はグローサリー物販に絞っていますが、飲食店舗の展開も、遠くない頃、間違いなく此処で始まることでしょう。

茅乃舎サイト http://www.kayanoya.com/index1.html

ネット通販はhttp://www.dashiya.jp/  http://www.shobo-an.co.jp/

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2010年6月19日 (土)

晴れたと思ったら即、出かけねば・・・。

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一昨日も、朝五時頃から快晴となっていて、躊躇せず、六時前には多摩川を走っていました。十時に渋谷に用事がありましたが、たっぷりと楽しめました。

用賀を抜け、誰もいない玉川通りから二子玉川の下りをレーサー気分で時速55キロで疾走。ひんやりした風が、爽快です。梅雨に入ったとはいえ、ときどき、このようなご褒美天気もあるのかと思うほどの快晴で、空はほとんど秋模様でありました。

多摩川堤には、すばらしく美しい樹木があるのですが、誰のせいか、最悪な剪定で枝が刈られ、プロポーションが元の美しさを見せてくれるまで何年待つのだ!!!、といいたくなるほどです。堤の下に降り、美しいアングルをどうにか探してワンショット。7時前なのに、スカッとしたパノラマは、本当に気分良く、午後には30度を越したなど思えない爽やかな天候でした。

多摩川を川崎方面に向かう途中、空の美しさに負け、ガス橋・キャノン工場方面をワンショット。一気に多摩川大橋を潜り、多摩川が大きくうねっているところがあり、此処からの眺めで何箇所かをスナップ。この界隈も中高層マンションが目立ち始めてますが、ビンテージ級の戸出アパートと称される、上品な低層アパートの姿を横に見ながら、暑くならないうち、戻りました。この日の走行距離は、ほぼ、50キロでした。

晴れていると止められない、多摩川銀輪疾走便り・早朝編でした。

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2010年6月18日 (金)

デュフィーのマーチ!

Dufy13 何か、これからヨットレースでも始まるのでしょうか。デュフィーの南仏・ニースの場面に度々登場するこの旗は、特にヨットをモチーフにした絵の背景に特に多くちらついて登場します。

この楽団の一人ひとりの顔の素描輪郭といい、単純なのに深い表情といい、その即興性の表現は、もう達人の領域に達しています。足元を観れば、消えかけるような表現に押さえ、絵の視線を顔に向けるようにしているなどなど・・・、この感覚も、グラフィックデザインの素養が垣間見えています。

マーチバンドが始まり、各国のヨットマンが入場行進して来るタイミングのクロッキーのような表現が、夏のリゾート地の優雅な一瞬を風のように、素早く捉えました。

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2010年6月17日 (木)

1961 吉祥寺 平和通り

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写真:鈴木育男(らかんスタジオ)

1961年、中学2年生の頃の吉祥寺平和通りです。ここを歩いたり、バスに乗ったりして学園に通っていたのですが、当時のハモニカ横丁にはまだ、米軍横流しのPXもどきの店があり、ここで初めて、リーバイスのジーンズや、マテル社のプラスチック製の拳銃を観て、アメリカに憧れていたのです。

左に春木屋と書かれた看板がありますが、ここが吉祥寺のアイビー学生のファッション巣窟となり、私も1963年頃から学校が終ると寄っては、ボタンダウンシャツや、リーガルシューズを眺めていました。この写真では、アイビー一辺倒だったメンズショップらしくありませんから、ひょうっとすると、メンズショップにリニューアルする以前の典型的な街の洋品店の頃の姿かも知れません。走っている車もトヨペットクラウンにミゼットと、昭和の残照そのものといった一枚です。アーケードの上にモニジという看板が見えますが、このお店、新宿伊勢丹にもあった生地屋さんで、中央線・井の頭線に暮らすちょっと洒落た中高年の小母様に絶大な人気を誇ったのであります。

このアーケードが出来るもっと前の、夏になるとよしずが掛けられた平和通りも記憶にありますが、アーケードが完成し雨にも濡れずに買物できるのは便利なものの、やけに暗くなったなー・・・、という印象が強かったように覚えています。

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2010年6月16日 (水)

空也の今時季

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今日は和菓子の日http://www.wagashi.or.jp/kinen.htm ということですが、私は和菓子の狭く深い世界を遠Rimg29606巻きにして見ているうち 、各店での意匠・季節感の違いが分かってきて、ここ最近の老舗のアバンギャルドな意匠展開を含め、趣向の凝らしようがピンキリで、ますます面白くなっています。

ところが、そんなことは新参者のすることよ!とばかり、連綿と毎日、店頭に売り切るだけの数しか製造せず、現金のみの商売に徹している銀座・空也は、看板の最中が有名ですが、歌舞伎の楽屋土産から花柳界のお使い物にいたるまで、粋筋の定番、何の化粧も施さない季節の生菓子もけっこうであります。

今は葛饅頭・胡麻饅頭・蒸菓子が夫々二つずつ箱入りとなっていて、その潔く飾らない姿は、神田駿河台下・ささまの上をいくようなシンプリシティが売りです。

どこまでも澄み切った味わいの漉し餡はお茶との相性が極上で、口中でもたつくこともなく、これはたしかに、楽屋で重宝される所以というものです。

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2010年6月15日 (火)

ケアンテリア便り・表参道。

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住まいの近場で散歩を済ませがちだと、ケアンテリアのプリンは、「これでは手抜きではないのか・・・」、などと云わんばかりに、「何処かに連れて行って」といいたげな顔つきと動作をします。梅雨に入れば入るで、レインコート嫌いということもあって、散歩場所は屋根つきの場所と限られますし、・・・というわけで、先週の快晴日、表参道に出かけてみました。プリンは表参道がことの他大好きで、足取りさえ軽やかになり、ご機嫌な様子を腰振り動作で表現してくれます。今年で16歳という人間で言えば後期高齢でありますが、獣医さんに薦められたドライフーズの御蔭か、足運びは多少遅くなったものの、まだまだ、元気であります。

この石段も大好きな場所で、上から降りてくる風の按配をよく心得ているのです。交差点方向に進むと、Diorの角にステンレスを磨きこんだサインボードがあり、ちょっとスナップしてみると、周囲の風景も三面鏡に取り込まれたかのような錯覚に陥ります。

さて、表参道のみならず、銀座も海外メガブランドが出しゃばり、周囲に配慮のない意匠の建物ばかりが跋扈し、街並の品格が失われていく昨今ですが、表参道は神宮の門前町だけに、風の薫りにも、神のご加護があるような気がしてきます。それにしても、早くからオリエンタルバザール http://www.orientalbazaar.co.jp/jp/index.html の混み様は、異様な光景でした。

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2010年6月14日 (月)

眩しい新緑。原村から

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20年以上前のある時期、一緒の仕事に関係いただいた友枝康二郎さんのブログから、お借りした写真を二枚。http://blog.goo.ne.jp/tomodesmo

友枝さんが以前勤務していたHONEYという会社は、小野塚万人社長の思い入れたっぷりな「子供らしい子供に育つ環境と商材」を提供し、多くのフアンが生まれ、代官山にも「テディベアの店」「手拭いの店」「クリスマスの店」などが点在していました。この中でも、手拭いの店は今も全国にあり、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

残念なことに、現在この会社はありませんが、ここで育った多くの若きクリエーターはまだまだ健在で活躍されています。

友枝さんはこの会社で、優れて可愛いキャラクターデザインを創造され、そのすべては現在も古臭くなく、アメリカンとフレンチが重なったような独特な趣きは、ある時代の商材のデザインとして特筆できるほどの完成度の高さがあります。友枝さんは現在、居を山梨県原村に移し、パッケージ・グラフィック中心の東京での仕事は、愛車ランドローバー・フリーランダーか、高速バスを使っています。

八ヶ岳周辺の新緑は、そのライムグリーン色が秀でた明度・彩度を持っていて、この時期に出かけると、日々の疲れが一瞬にして消し飛ぶほどの、勢いがあります。八ヶ岳周辺は1963年の自転車合宿以来、とりことなってしまい、その裾野となだらかな地勢は独特な臨場感があり、大好きなCarter Familyやhttp://www.youtube.com/watch?v=ZbmQQ4RfzVEBlueGrassMusic Doyle Lawson & Quick Silverのサウンドをhttp://www.youtube.com/watch?v=ySLBNOmqu08&feature=PlayList&p=D755D36138D62EE2&playnext_from=PL&playnext=1&index=18ボリュームいっぱいにしてドライブする解放感は、夏のお約束でもあります。

そろそろ出かける頃合となってきました。

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2010年6月13日 (日)

谷中の美味しいひととき。

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先週末に、谷中のギャラリーにて、食事会が開かれ、Rimg29558Rimg29559Rimg29562出かけてきました。一度、その評判の雰囲気を味わってみたいと思っていたものの、タイミングが合わず、この日は、やや薄曇とあって、しっとりした風情は、まさに谷中日和そのものでした。

明るい雰囲気の店主は専らサポート役になり、切り盛りして、器と料理のコーディネートの話など、私には勉強できるひとときでもありました。この日、海外のお客さんも数名いらして、このシンプルで美しい料理の一品一品を覗くようにみていました。私の隣のジョンさんは麻布十番に住まわれ、此処の器の品揃えに惚れこんでしまい、ある作家の展覧会ですと、所謂、大人買いをしてしまわれるそうです。

桜海老 旬魚(鯖青露焼) 旬菜(車子・海老・白瓜) 無花果風呂吹 もずく麦雑炊 水玉小豆・・・というラインアップは、美味しいお酒につられ、スイスイといただけますし、この店の剛毅な空間の反響のよさと相まって、賑やかさも後半からパワーアップしてきました。今や、外国人の徘徊フアンの多い谷中では、このような週末の宴が町中で繰り広げられているようです。Photo

写真:東京新聞

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2010年6月12日 (土)

MEMORIES OF JOHN

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神戸に本拠地のあるB.M.Oサービスのレーベル、レッド・クレイ・レコードがジョン・ハートフォードに捧げる自信の快作「ジョンの思い出」がご機嫌です。ジョンの最晩年をともに過ごしたメンバーたち、クリス・シャープ(g)、マイク・コンプトン(m)、ボブ・カーリン(bj)、マット・コムズ(f)、マーク・シャッツ(bs)のハートフォード・ストリングバンドがこのプロジェクトのために再結成、ジョンのオリジナルのほか、フィドル・チューンからフラット&スクラッグス、南北戦争当時のノスタルジックな名曲など、ジョンが心を込めていつくしんだ名曲の数々が、とても聴きやすいサウンドで流れ出します。ティム・オブライエン、アラン・オブライアン、そしてあのジョンのバンジョーを弾くベラ・フレック、アリソン・ブラウン、ジョージ・バックナーほか、ジョン自身をも特別ゲストに迎えた……、文句なしの感動作です。で、来る6月18日、ナッシュビルのステーション・インで豪華ゲストを迎えてアルバム・リリース・パーティが挙行されます。(B.M.O サービスの解説文より抜粋アレンジ)

ジョン・ハートフォードさんへのトリビュートアルバムがB.M.Oサービス・渡辺敏雄さんのプロデュースによって、素晴らしいCDとなりました。ブルーグラス音楽がメジャーなメディアに採り上げられることは先ずありませんが、この一枚は日本人がアメリカの音楽をプロデュースしたという点で、快挙なのです。

ほのぼのとしたアメリカ南部のバナキュラー文化を音に散りばめたジョンさんのセンスはバンジョー・フィドルに十二分に反映され、聴いていてその独特なリズムと歌いっぷりに酔ってしまいます。リズムスピードを上げての極限演奏するタイプのミュージシャンではありませんから、このサウンドを聴きながら、トム・ソーヤの本でも読みたくなります。

ジョンさんの世界をYou Tubeで・・・。http://www.youtube.com/watch?v=Pjhp93XG0SU

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2010年6月11日 (金)

眩しいひとときでした!。

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Rimg29703 来週から入梅・・・ということのようで、居ても立ってもいられず、日中の3時間ほど時間に余裕のあった今日、多摩川を銀輪疾走しました。木曜日の昼だからさほど自転車はいないだろうと思ってましたが、中高年の皆さんは、ソロ走行がお好きなのか、スイスイ飛ばしていました。中には、TOEIランドナーの渋い姿もあり、土日のレース屋さんばかりでないところが実に、木曜日といった感じなのです。

昼ごろには29度近くになり、登戸少し手前の日陰で一休み。ここは多摩川沿いの涼しい風が抜ける中でもベストスポットですが、草が滑りやすいので要注意です。此処から丸子橋に向かうのですが、向かい風が思いのほか強く、トレーニングには良いとはいうものの、下向きで走るつまらなさがずーっと続きます。丸子橋を越え、キャノン工場のある下丸子に近づくと景色が一気に広がり、この近辺の開放感は川幅の広さとともに、疲れた気分をリフレッシュさせてくれます。照りつける陽射しに参って、ガス橋から澄みわたる丸子橋方面を見ていると、ふわっと湧いた雲がどんどんと膨らんでいきます。慌てて、RICOH Caplio GX100を取り出し、シャッターを切ってみました。

今日は暑い日差しの三時間ほどでしたが、梅雨にはいる前の夏気分を堪能してきました。走行距離は48キロでした。

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2010年6月10日 (木)

CRAZY HEART

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今年度アカデミー賞・主演男優賞、主題歌賞を受賞した映画『CRAZY HEART』http://movies.foxjapan.com/crazyheart/ が12日から公開されます。

昔の栄光を捨てきれない落ちぶれたカントリー歌手が、ある出会いによって、やる気がわいてくるという単純ストーリーですが、映像と音楽の素晴らしさで、シンプルな映画のあるべき姿を再認識させられました。トリックもどきの最先端技術を駆使したエンタメ系も興行的には止められないのでしょうが、この映画のような、人間の感情丸出しの世界も捨てがたいですし、アメリカのもう一つの良心さえ窺える上質な世界です。

顔も声もクリス・クリストファーソンに酷似した主役、ジェフ・ブリッジスの歌声からは、閉塞感から先の見えない殆どの日本人、その中でも団塊世代に向けた、男の応援歌が聞こえてくるようです。

というわけで、この映画のイメージキャラクターに挙がったであろうと勝手に想像するクリス・クリストファーソンとジョニーキャッシュがデュエットする名曲 Sunday Morning Coming Down http://www.youtube.com/watch?v=_RLiuPRMJy8

そして、これもクリス・クリストファーソンの名曲 Me and Bobby McGee http://www.youtube.com/watch?v=uNv5fPtIFT8 をお聴きいただき、週末は映画館に行ってみてください。

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2010年6月 9日 (水)

1963 三浦半島ツーリング

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写真・佐々山厚 行程記録作成・佐々山厚

1963年8月の自転車合宿に向けて6月中頃の週末、サイクリング同好会の仲間と湘南方面を走ったときの様子です。この年の春に父に懇願して購入してもらった東叡社のブルーバード(?)というキャンピング自転車で初めての遠出でした。何処に行っても道路はこのような状態で、小石にタイヤをすくわれたり、カーブで曲がりきれず、向かいの笹薮に突っ込んだりと、参加した連中もこのツーリングで、難しいドロップハンドルのあしらい方などを体感しつつ、経験を積み重ねていきました。この翌年1964年は東京オリンピックが控え、大きな商店街を抜ける際、スピーカーから三波晴夫の『五輪音頭』http://www.youtube.com/watch?v=eNPRfOj97-k が聞こえてくると思えば、又、こちらからはPPMの『Puff』http://www.youtube.com/watch?v=Wik2uc69WbU が聞こえてくるといった時代でした。着ている半袖シャツは吉祥寺・春木屋で買って貰った、憧れのVAN JACKETボタンダウンシャツで、この頃、何故か袖をまくるのが流行っていました。

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余談ですが、当時の中高年ベテランともなれば、このようなカーブをドリフトしながら回り込む、サーカスもどきな達人技の人も多かったのです。

さて、ワンゲル(ワンダーフォーゲル)に所属していたサイクリング同好会がほぼ全員参加したツーリングはこの三浦半島が最後で、この後の夏の合宿の成果が学校側にも認められ、どうにかサイクリング部として昇格したのです。

私は中学2年から自宅のある久我山から吉祥寺までほぼ毎日自転車通学でしたから、かなり足腰には自身があったものの、この写真の金沢八景から鎌倉に至る辺りは体全体が振動しまくるダートなロードで、新品のブルックスサドルの硬さが尻に当たることも手伝い、自転車を降りても暫くの間、脳がジーンとして治まることがなかったほどです。

このツアーの後、東京サイクリングセンターを訪れサドルの硬さについて相談すると、創業者の板倉修さんが木槌を出してきて、サドルを支えている左右のスティを私のお尻の丸みに合わせるようセーム革を当てた上からたたき出し、後ろから観た曲線をさらに強く打ち直してくれました。あまりの即興加減に正直不安でしたが、再度乗ってみると、こうも違うのかと思うほどのフィット感でした。

さて、このサイクリングセンターも2008年、店を閉じてしまい、私世代の自転車の梁山泊がまた一軒なくなり、ここにも追憶の風景がまたひとつ失せてしまいました。

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2010年6月 8日 (火)

きれいなサラダ。

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料理・グルメの類に関しては、番組から雑誌にいたるまで、増えることはあっても、減ることのない状況がまだまだ続いています。

最近は、門外不出であった老舗のレシピなども公開されるなど、その業界の不文律さえ犯す店もあったりと、逆に云えば、メディアにイニシャティブを握られたような気さえしてしまいます。

先日、銀座・某レストランのランチをいただく機会があって、其処の自家菜園の野菜サラダのしっかりとした触感と、野菜そのものの味が濃く伝わり、工業製品のように管理生産されている食材に慣れきった自分の感覚が麻痺していたことを反省したのです。ざっくりとダイナミックに盛られた野菜それぞれは天然の光を浴びた鮮烈な色彩となって、手作りのラフなガラスボールとマッチしていました。

さて、この写真は、最近の雑誌から撮ったものですが、ずいぶん、神経質な盛付になっています。フランス料理も、中華料理も、日本の美的バランスの代表であるミニマリズムの構成が潮流となり、このような器をキャンバスにした、魅せる盛付が流行っているものの、いただく手さばきさえ、見られそうで気遣いでヘトヘトになりそうです。

やはり、大好きな仲間と、明るいサンサンとした太陽の下、たっぷり、ざっくり、ごくごく、わいわい、喧々諤々過ごすに越したことはありませんね・・・。

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2010年6月 7日 (月)

一時の憧れでありました・・・。

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ヘンリー・ハサウェイ監督、ジェームス・スチュアートが主演した、『Call Northside 777』http://www.youtube.com/watch?v=FlFBva0x_OY http://www.asahi-net.or.jp/~kz3t-szk/dir_cal.htmは今もビデオでよく観る映画です。最初から最後まで、息をつかせないスリリングな場面が目白押しでありながら、ハリウッド黄金期のエンターテインメントも織り込みつつ、極めて、上等な映画に仕立てあがっています。また、一時はメンズファッションの典型の宝庫として、使われる小道具に見られるディテールの完璧さで、密かなネタ本のように扱われていました。

40年以上前にはじめて観たこの映画の中で、ジェームス・スチュアートがMINOXを使い、スパイ行為を働く場面があって、そのカメラの印象をよく覚えていて、いつか買えるときが来るのを愉しみにしてたものの、あっさりと、ニコンFの重量級カメラに触手が伸びてしまいました。

それでも、銀座・浅草辺りの中古カメラ店や、デパートのカメラ市などに遭遇すれば、真っ先に探すのが、このMINOXでありますが、一時の人気は薄れ、ガラスケースの端っこにつまらなそうにして鎮座しています。殆ど、コレクターズアイテム化してしまったようなその姿には、コンパクト・細密・機敏性など、人智の及ぶ最高・最強の道具として輝いていた時代を知る諸氏にとって、時の流れは正に、残酷そのものにしか映らないのです。

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2010年6月 6日 (日)

偶然飛び込んでうまさにびっくり。大井町・味香美

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Rimg29376 一気に夏の射すような陽射しに頭も眼もクラクラする日が続いた今週の一日、東急大井町線で通う用事があり、乗り継ぎの大井町に降りてみました。ここは戦後復興の蔭の立役者、蒲田をはじめ・大田区の軽工業地帯で働く皆さんを上得意とした、飲み屋や良心的価格の食堂が軒を並べていたところですが、すっかり駅周辺はモダン化してしまったものの、ちょっと歩けば、今も往時のデイープ雰囲気が濃く残っています。

眩しいばかりの商店街を抜けて、ジェームス坂に向かう手前を左に曲がると、直感的に美味しそうな気配のお店が目に入りました。ずいぶんとこの地で商売してきたDNAが浸み込んでいる『味香美』という屋号ですから、中華料理の店かと思い、入ってみると、時代の流れなのか、事前に販売機でメニューのボタンを押す、ラーメン系のお店でした。二人で切り盛りする店内のカウンター・スツールは年期が入り、よく磨きこまれて、店主の清潔好きが窺えます。注文した冷やし味噌ラーメンは丼の底に氷屋から運ばれた氷があり、白味噌と胡麻ダレ、たっぷりのチャーシュー・ハムなどなど、ボリュームたっぷりながら、味は旨味がしっかりあり、ピリリと香辛料も効き、夏バテしそうなこの日の体調を、リフレッシュさせてくれそうな『パワー麺』と呼んでもよさそうな一杯でした。一番客として、11時25分前に入ったのもつかの間、近辺の工場事務方の真面目な団体が、あっという間に押し寄せ、満員となってしまいました。

この店の界隈には、吉祥寺ハモニカ横丁のような雰囲気が点在していて、この時期ですと、夕方5時前には、ちっと寄ってしまう気配が濃厚であります。

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2010年6月 5日 (土)

CAN CANというネーミングに納得!。

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1970年半ばに、集成材という木同士を接着により、狂いを少なく出来る素材がトレンドとなり、伊勢丹のオリジナル家具にも反映されました。大川允氏とのプロジェクトで、収納サイズの裏づけとして、百貨店のメリットを活かし、店頭にある食器から文具その他のサイズを測り、図表にプロットして最適サイズを出しました。サドリン仕上げという当時の先端塗装をほどこしたもので、素材感はそのままながら、樹脂含浸の効果は絶大で、狂いは大幅に減少されました。

ドラフターが研究所の各スタッフのデスクにはびこり、うっかるすると作業中にぶつかってしまい、大目玉を食らう時代で、毎年オリジナル商品が家具・家庭用品にいたるまで生まれていた、元気な頃です。

若い都市生活者のためという大義名分と、伊勢丹が得意とするシンプルモダンなテーストを織り込み、ノックダウンできるテーブル・椅子の脚部分は苦労しましたが、当時としては軽快なデザインとして評判の良かったシリーズです。国内の家具業界は箱物(収納家具)・脚物(テーブル、椅子)とに分けられ、トータルにデザインをまとめるにも産地は異なるなど、素材供給を含め、知らぬ世界にも首を突っ込みながらのデザイン監理はまだまだ、悪戦苦闘でありました。

そして、商品化のフィニッシュである商品ネーミングは、「このテーブル・椅子の脚部分のスティン仕上げが、踊るカンカン娘みたいだ・・・」、の一声でCANCANと呼ぶこととなりましたが、正直、照れくささばかりがあり、周囲の家具の商品名は雅やら宴など「和の伝統」が幅を利かせていたこともあり、売場の環境に時期早尚で、まったく馴染まなかったのであります。さらに、百貨店のメリットでもあるトータル化はこのテーブルに置かれているコルク材のキャニスターにも及び、何故か、コルク加工では右にでるものがない日産自動車のクラッチ・ブレーキ部品を作る工場に出向き、贅沢にも、内側にアルミを落とし込んであります。真面目な技術屋さんを目の前にして、家庭雑貨世界の話をするにも、どこから話を切り出すべきか、先方のクラシックな革張りソファーの応接室で、独りうろたえていました。

それでも、イノベーターなど、カジュアル家具のトレンドは徐々に浸透し、週休二日制の後押しもあり、家具売場も応接セットの比率が縮小され、明るくなっていきました。

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2010年6月 4日 (金)

単なる塊にあらず!。

Rimg29217 Every wall is a door.・・・何のことやさっぱり?というお方。このことばが何故ピューターの削りだしのソリッドなモノに刻まれたかが、問題なのであります。

アメリカの思想家で詩人、ラルフ・ウォルドー・エマーソンの言葉
"Every wall is a door" が入ったペーパーウェイト。
【人間は人生の中で幾度か壁に突き当たり、その壁を乗り越えれば
より素晴らしい人生になる】と言う意味です。
自分への励ましや
誰かにそっとエールを送りたい時に。

アメリカのデザイナー、Judy Vilmain http://www.vilmain.com/ によるギフトアイテムとして人気ある、一連のメッセージシリーズのひとつです。7.5cm x 3.5cm x 1cmの美しいプロポーションは、280gという重さながら軽快な姿をデスクトップに居座り、その質感も程よいものであります。Every wall is a door の意味など今更などと仰らず、ありがたく拝見しつつ日々の友としてお付き合い願いたものです。ただし、手先に油っ気の無くなったご同輩には、くれぐれも注意していただきませんと、うっかり落としでもしたら、足に相当な怪我を負ってしまいますよ。

ついでといっては何ですが、日本の神社やお寺でもこの感覚のモノがあっても良いとは思いませんか・・・。もちろん、金属の塊でなくても・・・。そう、瓦で作られたものなどちょっと使えそうです・・・。

この金属感を撮影するのに、様々な素材を敷いてみたものの、「つづら」http://www.tokyochuo.net/issue/traditional/2004/06/に勝るものなし。映り込む空が水を打ったような表情になり、この響きあいは、予想を超えたピッタリでありました。

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2010年6月 3日 (木)

Firenzeの魅力

Firenze_2 フィレンツェの魅力は歴史的建造物からアート・お買物に至るまで、正統的世界からアバンギアルドな世界にいたるまで、幼稚な子供だましのものがなく、その殆どが作り手の真摯な態度に支えられているかのようであります。

とはいうものの、町は聖・俗・遊の複合体で、光の部分と闇の部分があるからこそエネルギーに満ちた、わくわくするイリュージョンが生まれるのでしょう。

このフィレンツェの広場のような人間中心の街には、車が進入することなく、自由な時間を謳歌できる環境が確保されていて、ゆっくりと食べたり談話したりと・・・、それはもう実に大人の町なのです。上を見上げれば中途半端な高層ビルがあるわけでもなく、ひたすら600年近く殆ど変わらない環境のなかで暮らしているわけですから、逆に自分の住いの内装はとてつもないほど、コンテンポラリーな感性を駆使した世界に変身するのでしょう・・・。

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2010年6月 2日 (水)

表参道の木漏れ日

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Rimg29260 この時季の表参道は、新緑のライムグリーンの眩いばかりの輝きはトーンダウンしたものの、まだ木々の葉から洩れる木漏れ日の具合は、決して、他所の街では味わえないウキウキする世界です。各お店がシャッターを上げる前の静かな朝は、ここが参道であるという感覚に浸ることが出来、たとえば6年前には、原宿交差点に靄が漂っていたことを目の前にして、神宮のご加護さえあるありがたい街であることを実感したのです。

この日、早朝に青山に用事で出かけ、帰りに表参道を徘徊してみましたが、爽やかな風と眩しい陽射しのおかげで、梅雨前のごきげんなひと時を過ごすことができました。明治通りに向かい、渋谷川の暗渠を渋谷方面に左折、さらに最初の道を左折し、HABERDASHERY http://www.web-across.com/todays/d6eo3n000000u415.html の洒落たウィンドーを覗いていると、すでに店員さんが店内の掃除や、花に水をまいていています。この界隈は、スタバ以外ナチュラル志向のショップが多く、それもしっかりとした商品と明るいスタッフに恵まれ、穏やかな一角です。

参道脇には、もう何処かのお店のスタッフが乗りつけた自転車が勢ぞろいしています。表参道は自転車が道脇に目立つようになり、妙なトレンドである短いハンドルに変速機なしの自転車も数多く見かけ、このタイプの派手なコントラストの色彩が気になると同時に、これでは、さぞ上り坂は大変であろうと気がかりになります。

そうこうしていても、あと二時間も経てば、いつもながらの賑やかな参道となり、各国の言語が飛び交う街に切り替わってしまいます。

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2010年6月 1日 (火)

ノーマンロックウェル

Nr5 ノーマン・ロックウェル(1894-1978)の絵はアカデミズムからかけ離れていたものの、そのリアルさが功を奏し、著名な雑誌の表紙を飾り、又、その風貌・姿・ファッションに至るまで、写真以上のリアルさを以って、風俗資料としても一級なのです。

アメリカの中流階級の、保守層の生活を多く描いた中でも、第二次世界大戦後の時代のシリーズは、平和と長閑な慎ましい生活の空気に溢れ、その普遍的な画趣には、偏屈な藝術至上主義など観られず、ひたすら、ペイント職人として作意の無さで勝負しています。

Saturday Evening Post 1946年10月5日号の表紙を飾ったこの作品は、隣人であるWillie Gillisが戦争から帰還し、大学に通いだした頃の作品ですが、完全なアイビー、もしくはアメリカントラッドと称するメンズファッションの一時期を画したムーブメントの教科書のようです。ローファーと靴下の部分など、ディテール好きな皆様にはたまらない雰囲気が出ていますし、手元にある教科書に自分の名前を書き込んだ部分など、私も辞書にマジックインクで黒々と書いたのを思い出します。画面をセピア調に押さえ、落ち着いた画面に仕上がってますが、天井のドイツ軍のヘルメットとハーケンクロイツのペナントな何を物語っているのでしょう。

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