« IKEA Information Design | トップページ | 用賀のタワー »

2010年7月13日 (火)

1907年・剣岳初登頂

1909 103年前の登山家にとっては、今ほど機能的な道具が揃っていたわけではないのでしょうが、純粋に、山に登ろうというモチベーションは逆にたいへん強かったのでしょう。

1907年は明治40年、父の生まれた前年でもあり、何となく親しい感覚をもつのですが、このような優雅な皆様も居たということが記録に残っているだけでも、一層、嬉しい気持ちにさせてくれます。

夏山の快適な雰囲気が素朴にも観える姿と重なって、正に、日本の山男の雄姿・・・、といったところですね・・・。さて、映画にもなったこの快挙でありますが、実際は果たして初登頂であったのかどうか、憶測が飛んでいるようであります。

柴崎測量隊が剱岳に初登頂した日(明治40年7月13日)、「剱岳」作者の新田氏によると、剱岳初登頂の話を聞くために柴崎氏と同じ陸地測量部にいた人にアプローチしてみたという。ところが、その人によると、柴崎氏は初登頂の話をなかなかしたがらなかったそうだ。当直の夜などを利用して聞いてみたが、なにも話さなかったという。取っ付き難い怖い人だったそうだ。しかし初登頂のウラ話を聞くために、執拗に食い下がったところ、とうとう話をしてくれたそうだ。

 なんと驚いたことは、登頂に成功して周囲を調査したところ、錫杖の頭と鉄剣があり、火を燃やした跡があったという。初登頂と思いきや、古い時代に修験者らしきものがすでに登頂していたわけで、当時の陸軍参謀本部は「初登頂でなければ意味はない」と激怒して、柴崎隊の登頂まで抹殺しようとしたそうです。剱岳山頂で発見された錫杖の頭と鉄剣は、柴崎氏宅に保管されていたが、柴崎氏歿(昭和13年、64歳)後の昭和34年6月27日、重要文化財に指定されたといいます。
 新田さんによると、いまもこの錫杖の頭と鉄剣は柴崎家が保管しているが、鉄剣は錆び果てて、細長きかたまりでしかないものの、銅の錫杖の頭は千古の謎を秘めた緑青に包まれ、神秘的な輝きを発しているという。映画では、夏八木勲が演じる修験者が、ところどころで意味深な演技をしている。彼が唱えていた修験者の声がいまでも、わたしの耳から離れない。

|

« IKEA Information Design | トップページ | 用賀のタワー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/26644903

この記事へのトラックバック一覧です: 1907年・剣岳初登頂:

« IKEA Information Design | トップページ | 用賀のタワー »