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2010年7月 2日 (金)

Paul Smithさんと 1986年

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1985年秋に、伊勢丹新宿店6階・趣味雑貨エリアの大幅なリニューアルに参画し、某部長の大鉈を振り下ろした決断のもと、新規取引先開拓・社内の若手の人事を含め、新しい流れを生むための裏方として、東西奔走し、それまでの既存の手法から脱却すべく、毎晩、新宿の夜を担当者と喧々諤々しつつ謳歌していた頃が、今となっては懐かしいワンシーンであります。

社内的にも、相応の評価をいただき、翌年一月末、海外買付ということとなり、ドイツ・ニュールンベルグ、イギリス・バーミンガム、イタリア・ミラノ、フランス・パリ、最後にニューヨークと展示会を駆け巡りました。当時、国内は晴海国際展示場が大きな展示会の場でしたが、どこもそのスケールたるや話にならないほどの大きさで、例えばニュールンベルグのホビーショーなどは、小型飛行機まで展示されているスケールでした。

どこの展示会も、売れ筋の商品とは別に、作家のおもちゃから人形、置物などなど、まだ日本では紹介されていない、輝くような作品・商品があるにも関わらず、何故これまで紹介されずにいたのか、逆に、単年で勝負する海外催事目当ての日本のバイヤーの短絡発想が気にかかりました。展示会では、競合店と、商品を巡りしのぎを削ることも多く、駆け引きも瞬発力を要求され、これまで、持続力中心のデザイン一辺倒だった自分の仕事の守備範囲の狭さをも痛感してしまったのです。

そのイギリス買付けの折、当時ロンドン在住の写真家・高木由利子さんhttp://yurikotakagi.com/ に紹介いただいたのが、Paul Smithさんhttp://www.paulsmith.co.uk/ です。偶然にも私はPaulさんの大フアンで、このスナップは彼のオフィスにお邪魔した際のものですが、チンパンジーが部屋にウロウロしているなど、日本のオフィスでは考えられない自由度に感激し、一層フアン度が加速してしまったのです。Paulさんはコベントガーデンや、当時出来たばかりのアロマブランド、ニールズヤードhttp://www.nealsyard.co.jp/ などにも一緒に連れて行ってくれるなど、サービス精神旺盛な紳士でした。又、できたばかりのバーミンガムのナショナルモーターサイクルミュージアム http://www.nationalmotorcyclemuseum.co.uk/  http://tabitoba.blog58.fc2.com/blog-entry-143.html  http://ameblo.jp/uk-seikatsu/entry-10461376043.html に是非行くよう進められ、短い時間でしたが、イギリスのバイクの美しさと個人のコレクションの凄さをじかに観ることが出来、イギリスの大人の趣味の豊かさが国の豊かさの礎になっているのでは・・・、などと独り合点していたのです。

現在、PaulさんはSirの称号をいただいたとはいえ、斬新で愉快なアイディアは枯渇することなく、世界のファッション・アート界にそのユーモア感覚を投げかけています。

ところで、Paulさんが青春時代、プロのロードレーサーを目指していたものの、大怪我で断念したほどの自転車狂であったことを後に知りましたが、このとき知っていたならば、自転車談義で盛り上がったことを思うと、それが残念であります。

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コメント

Cars and houses are not cheap and not everybody is able to buy it. But, business loans was invented to aid people in such situations.

投稿: Erin33Dotson | 2012年1月 8日 (日) 午後 01時26分

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