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2010年7月 6日 (火)

英国的街並み。

1409 1986年に買付け出張で訪れたイギリスは、落ち着いた街並と気忙しい日本と相反するゆっくりした暮しのリズムが自分の波長とも合い、素晴らしいひと時を堪能しました。2月に開催されるバーミングハムのギフトショーは日本のような売れ筋雑貨中心の展示会とは格段に違い、しっかりしたクラフト作品から先端技術を組み込んだ先鋭なモノまで展示され、この国のものづくりの底力を見せ付けられた印象がありました。巨大な展示会場はフルに詳細に回れば三日は必要とされますが、事前に展示会情報を入手してターゲットを絞り、アポイントまで取り、効率よく動き周るのが会社の伝統芸でもありました。そこで余った時間を各自分散して自由に情報収集するのもだいじなポイントであり、各自の日頃からの感性を首実験されているような意味もあったのです。偶然、暗い小さなブースながら細工の素晴らしい銀製品を発掘し、『英国展』で職人さんに実演してもらいましたが、その方は日本食がまったく駄目で、四谷の地味な洋食屋さんにお連れしたら、あまりの美味しさに仰天していただいたこともありました。なにしろ、東京の飲食店のバラエティの幅と奥行きに純朴な職人さんは新世界を感じていたのです。

さて、安野光雅さんの水彩にもイギリスの街並が登場しますが、その茶色の色使いのデリケートさにはいつも感心します。とくに、茶色系統はその国・地域によっても微妙な違いがあり、そのことをよくよく認識されているのか、安野さんの色の錬金術は秘伝そのものであります。

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