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2010年8月 9日 (月)

夏休み絵日記・1955

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「8月9日。きょうぼくとおとうさんがおひるのごはんをたべていたらおにやんまがアトリエのなかにはいってきました。それからぼくがあみをもっていったらおとうさんがまどのたかいところにのぼっておにやんまをとりました。おわり。」

昭和30年頃から、父は出版の編纂業務に以前にもまして多くの時間をとられるようになり、数社の日本文学全集企画に関わることとなり、家のスペースの半分を占める北側のアトリエは絵を描く場というより、出版社から毎日届く原稿添削や写真資料の編集などなどで、紙資料が高く積まれ、小説家の執筆の場といった様相を呈していました。

夏は暑く、北側のアトリエの窓を全開にすると神田川の崖一帯に並ぶ樹木に生息する強烈な蝉の唸るような泣き声が一層うるさく、井の頭線の往来する音など全く聞こえないという凄さでしたが、慣れてしまうとさほどでなく、天候のせいでぴったりと蝉の声が聞こえないとその静寂感の方が却って、不気味でありました。

尚、明日10日から19日まで、父と行った初めての夏の旅行の絵日記がブログ連載となります。この絵日記は小学校の夏の宿題でもあったので、絵も活き活きとしていて、父が今日まで保管してくれていたことを、あり難く思っています。

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