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2010年9月25日 (土)

和風モダンの魁スタイル

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個人住宅もずいぶん個性的なスタイリングが増えたものの、どうも周囲の環境とミスマッチな建物が多い気がして、自転車で銀輪徘走していても、ぐっとくる物件に出くわすことは無いのに等しいような状況です。構造・建材・どれをとっても進化しているものの、落ち着きのないその姿は、高い買物だけに、転売などでは想像していた以上に安く見積もられるようですから、新車を購入するのと同じ感覚で、住宅を購入することなど、ご法度なのであります。

さて、世田谷区等々力7丁目のこの佇まいは、周辺が新しい住宅に変っていく中、相当長い間、時代の世俗の移り変わりを見据えていた風格があります。遅くとも、昭和30年代中頃には完成していたと思われるこの時代独特の木造躯体と白いサッシが、高度成長期に入る頃の東宝映画に出てきそうな、明るくカジュアルなモダンライフスタイルを象徴しているようで、今も新鮮です。東京の郊外では、ブロック塀が大流行していた時代にも関わらず、頑として大谷石に拘った施主の守旧的感覚もあっぱれな一軒です。

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