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2010年11月18日 (木)

Edward Hopper 岬飾る

Rimg29755 俳句歳時記では春の野山の表現に、「山笑う」という擬人法があって、例えば、木々が芽吹き出し、春霞のフィルターを通しホンワカとしたカタチに観える様は、まことに笑っているとしか云い様がありませんね。俳句における感性の表現に対する感想の一言は、受け取る人間の辿ってきたキャリア・感覚すべてが計られてしまい、案外、おそろしい世界でもあります。

NHK BS放送では写真と俳句をコラボレーションした番組が隠れた人気ですが、俳句は文体を眺め、声を出して詠まれることで、そのイマジネーションが脳内を自由自在に踊り、受け手のビジュアルに転換されるからこそ素晴らしい文化となったわけで、文句の一言でもいいたくなりますが、電子書籍の世界に入らんとする大手出版界からは、そんなこと言ってるようでは同人誌で地道におやりなさい・・・などと逆ギレされそうです。

俳句の約束ごとは打破するというよりも、守るべき世界のようで、夏の山を「山滴る」、秋の山を「山装う・山飾る」、冬の山を「山眠る」などと四季の移ろいを,永きに亘りこのような季語で詠まれていますが、画像とシンクロする時代となれば、又、新しい視覚と聴覚のハイブリッドから、異なった伝統が生まれていくのでしょう。

さて、エドワードホッパーさんの、1927年作・Hill and House,Cape Elizabethと題された風景画などは、さしずめ「岬装う・岬飾る」といった季語にドンピシャリな空気感ですね。アメリカーナスタイル、あるいは、コロニアルスタイルのシンプルなお家もさぞ快適な秋のかぜが吹いていて、うっかりすると、室内のテーブルに置かれた葉書き・封筒からダイレクトメールまで、一気に吹き飛びそうな乾燥した光景ですから、「岬舞う」などと詠えば、木枯しの季語を受ける言葉で冬ではないのか・・・、などと季節違反のお叱りが飛びそうであります。

Cape Elizabethの不動産業者のCM です http://www.youtube.com/watch?v=tQwLTLJY6sY

こちらは、Portlandの観光振興のCMですhttp://www.youtube.com/watch?v=p7eAGiVxJHU

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