« 辻まことのデザインによる、石の湯リフトのスタッフ用ワッペン | トップページ | 1940年・銀座伊東屋前 »

2010年11月 9日 (火)

NIPPONの意匠

Rimg12275 手紙を出す必要に迫られながらも、普段は専らメールに手馴れてしまい、文字の推敲さえ、選択できるご時勢ですから、脳のトレーニングにもならず、結果、文章の組み立てが出来なくなってしまい、手紙・葉書きから遠のいていくという諸氏の多いことに驚かせられます。

季節の移ろいを枕にもってくる日本の文体の決まりごとさえも、この数年の環境・気象の変化により、カレンダー通りにいかず、皆さんも、頭を悩ませているのでしょうが、この硯箱などを観ると、秋の気配濃厚というか、秋にしか使ってはいけないようなその姿からも、昔の日本の季節に対する、儚い一瞬をだいじにしたいという思いが伝わってきます。

硯本体と蓋の裏に描かれた景色が、開けてはじめてパノラマになるという心憎い演出こそが、この日本のゆとりとあそびを生活の中に積極的に採り入れていた証でもあり、昨今の、加速度のついた前しか見えない近視眼的生活観の輩には、まったく理解できない世界なのでしょう。

|

« 辻まことのデザインによる、石の湯リフトのスタッフ用ワッペン | トップページ | 1940年・銀座伊東屋前 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/29019/25057264

この記事へのトラックバック一覧です: NIPPONの意匠:

« 辻まことのデザインによる、石の湯リフトのスタッフ用ワッペン | トップページ | 1940年・銀座伊東屋前 »