和紙に黒インクで挑戦・・・。1958年頃
この絵を描いたのは 1958年頃でしょうか。それまでのマジックインクや鉛筆画にもそろそろ飽きだし、父の見よう見まねで、黒インクを和紙に描き込んだものです。ほんとうはこの上から透明水彩で彩色するものですが、黒インクと水彩が溶け合って生まれる独特な滲み効果の調子が気に入らないこともあって、子供にしては枯淡感覚溢れる無彩色な渋好みとなっています。
描いた場所は小学校・夏の学校で水泳鍛錬とお勉強を叩き込まれた千葉岩井海岸近辺ではないかと思います。
当時住んでいた久我山の周辺にもこのような藁葺き屋根の農家が点在してましたが、何となく重々しい雰囲気が馴染めず、一方、海に近い土地の建物は風通しの良さそうな開放感があって、この家を覗きに行っては、そこら中に放置された緒道具を手に触れてみてました。東京では考えられない大音響の蝉の唸り声に、びっくりしていた頃です。
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