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2011年1月25日 (火)

1970年代・デザイン

19 禁煙やら分煙やら・・・、喫煙者にとっては長きに亘る辛い扱いが続いてますが、その昔、1970 年頃は、殆どの会社は朝から紫煙の立ち込める、ヤニにまみれた輩の集団で営まれていました。休憩所にはホーローのカラフルなものから重厚なガラスにいたる灰皿、上司の海外土産のオニキス材の灰皿などまで千差万別、洗う方も順番で当番化し、終業後、タバコをブリキバケツに捨てて水を掛け始末していました。

1970年中頃には余暇時間の充実化が叫ばれ、結果、カジュアルな家具が流行しはじめ、そうなると、カジュアルな灰皿などホーロー素材以外は皆無に近く、arflexのプラスチック商品がセンスの良さで俄然光っていた程度でした。当時の灰皿売場の需要の殆どは、新築祝か記念品需要中心のアイテムでしたから、旧態然としたデザインばかりでカジュアルなデザインの入り込む余地などなく、それは花瓶売場もまったく同じ状況下でありました。

その頃、メラミン樹脂の高度な成型技術をもつメーカーと伊勢丹でオリジナル化したのが、写真のものです。灰皿のポイントは、消す時の灰の始末と捨てガラが目立たないことですが、スタッフ三人夫々にデザインを任せたため、あまり足並みのよくない出来栄えとなりました。神経質なディテール処理も、タバコを吸う気分のゆらぎ感がないことなど問題でしたから、私は撮影のとき、ちょっとイマイチなこのシリーズにホノボノ感を出そうと苦慮し、高校時代の友人に頼んでイギリス BENLINE の、いかなる強風があろうとも一発着火し、燃え尽きても軸棒は崩れない最強マッチを手に入れ、私の好きなヘビーデューティ世界をDMにこっそり紛れ込ませてしまいました。このマッチは伊丹十三氏の本で知ったのですが、パイプを愛する船乗りの御用達でもあったそうです。現在は製造されていません。Ben_line_label1_3

因みに、NANA・BEBE・COCOという商品名は、ベテラン女性スタッフのニックネームをそのまま借用したものですが、どう転んでもこのスタイリングと一致してませんね・・・。

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コメント

BENLINE のマッチ、懐かしいぞ!私も伊丹一三さんのヨーロッパ退屈日記で知ったのですが、なんと同級生がBENLINEに就職したので、手に入れることができました。その頃は経木の箱でも、マッチの軸も頭が落ちてもそのまま残るように、高性能でしたが、そのうち神の箱になり、マッチの質も次第に下がって行ったように思います。まだいくつか、大事にしまってあります。BENLINE汽船会社自体は、他社に吸収合併されたようです。

投稿: iriki | 2011年2月 9日 (水) 午後 08時10分

その後、すっかりご無沙汰しています。
irikiさんには拙ブログをご覧いただいている由、ありがとうございます。irikiさんのコレクションがBEN LINEまで及んでいたとは・・・。BOMサービスがプロデュースしたJohn Hartfordのグラミー賞発表は間もなくですね。alpshima

投稿: irikiさん。 | 2011年2月10日 (木) 午前 09時09分

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