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2011年1月18日 (火)

不思議な面々・桂林掃討作戦

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父は、戦前プロレタリア美術に関わっていたこともあって、当局から睨まれ、全国を写生に旅行していても、特高が監視して、「その気味悪さといったらありゃーしない」と生前、よく言ってました。お国のために何の役にも立たない人間を当時の国家体制側としても、放っておくほど柔ではなく、終戦の前年、1944年には報道班員として、かなりの激戦地で取材活動とスケッチをしていました。

この写真は、父が同行した陸軍第十一直轄挺身隊を桂林掃討作戦終了後に撮影したものです。皆さん、不思議な格好をしてますが、これこそ、前線で最初に敵地に乗り込んで、諜報活動から破壊工作の極秘任務を任された、特殊部隊の面々です。これまで、中国戦線の写真にはこのようなスナップは登場してませんでしたが、それもそのはず、終戦と同時に戦地では資料という資料はほぼ焼き尽くし、日本に持ち帰ることなどご法度であったのですから。この写真を、父が直接持ち帰ったかどうか定かではないものの、現在遺された記録写真として、この一枚から、当時の陸軍の指揮命令系統を含め、現場の状況がリアルに記録された証拠写真であることが考えられ、間違いなく貴重な写真のようです。

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