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2011年2月 9日 (水)

1970年代 デザイン

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洋風化の波が一気にリビングの世界にも波及し、和風の暮らしをダサイとまで決め付けてしまった感があった1970年代は、洋風化でもモダンナチュラルな北欧系とロマンチックエレガンスなフランスロココ調が人気を二分し、伊勢丹は得意とするスカンジナビアテーストを家具から食器に至るまで、海外買付けを中心に焦点を当てていました。イタリアモダンの世界も勢いがついていたものの、自動車同様、欠陥品も多く、日本の厳しいJIS規格をクリアーする商品は、さほど多くなかったのです。

その頃、日本の住環境の洋風化に相応しいベッドを開発しようと研究し、腰掛けやすい高さの低いベッドを開発することとなりました。当時のベッドはハリウッド女優が寝ていそうな豪華なヘッドボードの商品が主流で、シンプルな商品など皆無でありました。開発が進むにつれ、研究熱心な販売部長の音頭とりで、ベッドだけでなく収納も一緒にデザインすることとなったのですが、当時はベッドと収納をトータルに製造するところなどなく、ベッドは小石川、収納は寄居に分散し、素材供給も問屋の都合で統一できず、ごらんのようにベッドは無垢材、収納は合板と、その表情もピンとキリが合体してしまったようなトホホな有様です。ヘッドボードには、流行し出したラジカセ、単行本などを載せられるように、小技の効いた収納機能が満載されてます。ここでゴロゴロしていられるような環境を考えての力作で、三年間程、某建築家の口コミもあり、ベッドだけが洒落た住まいの顧客に販売することができました。

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コメント

 現実を見据えれば、家具の善し悪しよりもこれら大きな
家具を収納する広い部屋が無い。

 小さな書斎を持っているが、そこで寝ている現実は書斎ではなく寝室と呼ぶべきか??

投稿: JP | 2011年2月 9日 (水) 午前 07時24分

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