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2011年2月27日 (日)

量産的デザイン。

Rimg29175 太平洋戦争が終り、アメリカにおける本格的な大量生産時代がやってきた。イームズは家具や軍用のギブス製作を通して研究してきた合板によるモダンデザインを追求し、量産化に成功。時代を象徴するオブジェとなった。チャールズ・イームズこそ戦後の戦勝国としての経済的成長を謳歌するアメリカの問題解決者として、才能の発露を驚異的に拡大していった人である。一連の家具デザインに始まり、住宅・ショールーム・博覧会パビリオンからドキュメンタリー映画・マルチメディアを先取りしたスライドショーなど、膨大な作品を残していった。(深谷哲夫)

昨今のコンピューター制御によるプロダクトデザインの生産は、均一性を越え、自由なまるで作家の作品のようなものまで量産できるようになり、ひとつのラインの中でも違ったスタイルを製造することが可能に至り、1970年代までのインダストリアルデザインの秩序思想的な概念は、消し飛んでしまった感があります。逆読みすればムッソリーニのプロパガンダとしての建築・都市計画などが近代デザインの象徴でもあるといわれる位ですから、今日の個個自由気ままな姿の方が健全であるというのもひとつの見解であります。

さて、ハーマンミラー社のメガヒット商品が一列に並んだ写真にも、何となく一切の乱れも許さない規範的感覚に満ちている、量産商品のあるべき姿が写されています。「より多くのモノを・より安く・より多くの人々に」といったアメリカ戦後成長の具体的姿には、プロパガンダの影などなく、掛け値なしでインターナショナルなアノニマス感あふれた美しさを伴っています。

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