100年前の日本橋。
明治44年4月3日に渡り初めした日本橋の写真は数多くありますが、当時の大理石も眩いばかりのフレッシュな印象を記録した一枚は、やはりこれでしょう。
一番手前の仮設架橋は市電が日本橋の上を走る前の貴重な記録ですし、遠くに見える江戸橋の右岸には近代化の三菱倉庫群がカワイイ三角屋根を並べています。
日本橋川沿い両岸には魚河岸が江戸情緒と変らない姿を見せていて、行き交う船の水上物流が東京経済の大動脈であった頃をきちんと残してくれています。
日本橋の真っ白さは、生粋の江戸っ子が慣れ親しんだ江戸城の漆喰とも違う重厚さだったでしょうが、何より、前征夷大将軍・徳川慶喜の揮毫になる『日本橋』が、過去の清算も含めてみごとな手打ち式でもありました。
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