向島 都市懐旧 1947
父の遺していった雑誌資料は、もう何でもありといった状態で、遺していったというよりは、忘れたままといった表現が正しいほどです。
比較的多かったのが、アサヒグラフや週刊新潮のグラビアなどで、風俗に関わる写真が多くありました。
この写真は昭和22年と記録されていて、私の生まれた年でもあります。場所は向島ですが、この家屋の仮設屋根の両脇の結界は何の意味なのでしょう、近づくお祭りに向けた商店としての心意気でしょうか。それと、右の板塀に隙間がありますが、これなどは、何らかの理由(例えば、時代的に暖房燃料の確保が難しく、外壁板の一部をはがして使ってしまった・・・など、)があったのでしょう。
今では、都市懐旧としての、レトロな光景として捉えがちでありますが、この時代、まだまだ、劣悪な暮らしぶりであったのでしょうが、地元の祭りに対する配慮は怠らなかったことを、この一枚の記録からも読み取れます。
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