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2011年4月28日 (木)

北斎・下目黒からの富士

Photo 峠越えのしんどさを味わったのは、徒歩でなく初めての自転車ツーリングでのことでした。1963年、夏の高校サイクリング部昇格を願って実行された長旅での鳥居峠などは今も、その光景が脳裏に張り付いているだけでなく、未舗装の道路から顎に振動がダイレクトに受ける凄まじさも体が覚えているのです。

さて、峠をよく人生に例える定番企画も最近はあまり聞かれなくなりましたが、高度成長期の雑誌ではよく採り上げられていました。人生、上り坂あれば下り坂もあり・・・、君ももうひと頑張りすれば光明がみえる・・・、自分だけが苦しいのではないのだ・・・、等等、分かりやすいテーマとモチーフだけに、人生進路の悩める青春時代にはよくお世話になったものでした。

ところで、北斎の峠は何処でしょうか。下目黒と表されてますし、遠景の富士山の方角からして、今の行人坂辺りかも知れません。時季は稲刈りをおえた後の澄み切った秋でしょう。相も変わらず、北斎の執拗な細部表現の満開には負けそうになりますが、旅人の行き交う小路がヒューマンスケールでもあり、ほっとさせてくれます。しかし、いつも気になるのは、北斎の源氏雲のあしらいがどうもイマイチなのであります・・・。

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