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2011年5月17日 (火)

漁師の家の写真 1950年代

1955_01

父が1950年代前半に慣れないライカⅢfで撮影した東北・陸中海岸地方の一連の写真には、戦前に雑誌「新風土」を通して知己となった土門拳もどきの、厳しいアングルと構成が垣間見れ、10歳代から厳しい絵画デッサンを修業した片鱗が、このなんでもない漁師の家にも表れています。

写真裏には鉛筆で漁師の家となぐり書きがあり、それで、漁師の家と申し上げたものの、積みあがった薪、土管の煙突などから、ひょっとすると陶器を焼いている陶器職人の家のようにも見えます。場所も記録がなく分からずじまいですが、今では消え去った一時の風俗記録として、味わい深いですね・・・。木っ端板に石を載せる屋根は信州で初めて観たのですが、東北でも、同じ手法というか、考えてみれば、誰もが最初に思いつく素材と手法が、全国に一律展開していたのでしょうね・・・。私は1959年に台風の通る頃、信州に出かけていて、強烈な風にこのタイプの屋根は(めったにないことなのですが)、吹っ飛ばされ、翌日、真っ青な空があっけらかんとした何もない屋根越しに見えていたのを思いだします。

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