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ボナール(1867年~1947年)の華麗な色彩は独特の透明な深さがあって、とくに赤系の色調に科学的色彩調合が計算されているようにさえ観えます。
『田園の食堂』と題されたこの一枚、1912年にボナールが購入した自宅の食堂を主題にし、庭の黄色・新緑色とぶつかり合わない赤のトーン変化構成が自然体にまとめられ、居心地のよい暮しが垣間見れます。ドアの色調変化のバランスがこの絵に時間概念を生ませ、具象でありながら、抽象でもあるボナール独自の絵画の代表作として、大人気な傑作です。
2011年5月 6日 (金) 午前 12時00分 文化・芸術 | 固定リンク Tweet
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