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2011年6月14日 (火)

1953年 湯島天神裏

28 慣れ親しんだ光景があれよあれよと変わっていった1980年代中頃の東京でありますが、その代替として新規に出来上がった物件は、ほとんどが賃貸部件を複数もち、一階が建主の店舗というパターンが多く観られます。既に20年以上経ち、経年変化というより、劣化と言った方がピッタリな姿も多く、あえて何処かとは申しませんが、同時代に建て替った街並は同時代に朽ちていくのでしょうか。

建て替わるると同時に、街の薫り・臭いも変化し、四季の移ろいさえ花の咲具合でしか感じざるをえないとは、哀しい風情ではありませんか。

木村伊兵衛さんが撮った湯島天神界隈の写真には、雨に濡れた天神の石段と、明治・大正・昭和と繋がっていた木造住宅の折り合いの良い光景が記録されています。シンプルな写真でありますが、各家から茶の間の笑い声や、一服のお茶の香りがしてきそうで、慎ましやかな日本の暮しの空気感が焼き付けられています。

この場所も、今や、小さな面積ながら、ニョキニョキと林立しています。

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