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木曾海道六拾九次・高崎の一枚です。分かりやすい構図と、旅人とお金でも無心している輩の風俗展開が、単なる観光振興の手段としての浮世絵でなく、江戸時代の生活情報が伝わってきます。
全体の色のトーンが褪せているとはいえ、木々の漆黒がコントラストとなり画面を引き締め、却ってモダンな雰囲気を助長していています。古典的な構図ではありますが、榛名山に引き込まれるような街並の遠近感が美しい作品です。
2011年6月 6日 (月) 午前 12時00分 文化・芸術 | 固定リンク Tweet
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