安野光雅・イギリスの丘
安野光雅さんが海外でさらっとスケッチを描いてもその出来上がりから観えてくるのは、純日本的な空気感と光の按配でしょうか。
今の季節に合うような、このイギリスの丘陵を描いた一枚にしても、柔らかいトーン・ぼかし効果が日本の風土にも見られる里山のようであり、安野さんが育った津和野の景色でもあるような雰囲気です。
イギリスの地方に行ったのは1967年と1985年の二回ですが、遠くの方まで見渡せる安心感とイギリス独特のやや暗めのトーンに覆われた地勢は確かに日本の美しい里山と酷似してますから、同じ雰囲気になっても当然なのかもしれません。
こんな景観の中をライトウェイトなスポーツカーでかっ飛ばす醍醐味を知ってしまうと、他国では味わえない自然との一体感を体感しますから、バイク・クラブマンなどの洒落た大人のオートバイ・自転車愛好家が後を絶たないのでしょう。
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