スイスの空気は特別だった。
画:安野光雅
毎年6月に開催されるツール・ド・スイスの自転車競技中継で、スイスの家並とともに空撮で追いかける場面になると、その美しい光景に息を呑む箇所が出てきて、その都度、1967年の自動車で走り巡ったヨーロッパ取材旅行が脳裏をかすめ、自分が運転しているような気分に浸れます。
アルプスの雪解け水が川となって村落の脇を流れている光景は、日本のような護岸工事で無機的な姿となってしまったのとは違い、中世の姿と殆ど変っていないのが、スイスのものの考え方かも知れません。地球温暖化で、氷河も年々その姿が縮小しつつありますから、いつまでも水と緑と山の姿が特別である保障はないものの、何とか維持できるように、全地球人の英知を結集していただきたいものです。
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